幼馴染みはﾊﾞﾝﾊﾟｲｱでした[NL][男の子役募集]

あんまりはしゃぐと落ちるぞ～(足をブラブラとさせ、あからさまにテンションの高い相手へと冗談半分に言ってみて、不意打ちのように首筋に息を吹きかけられると｢お、おい、やめろよ…｣と少し動揺しつつ身体をブルッと震わせていて

落ちないよー(相手にギューっとくっつきながら笑顔で言えば相手の背中暖かいな、と思いながら「あ!!首弱いんだ!!」と嬉しそうに笑えば今度は首にﾁｭｯと軽くキスをしてみたり

はは、そうか(ギュッとしがみついてくる相手がひたすら可愛らしく思えてついつい笑顔が零れて、続けて首に口づけをされては｢こ、これは強い弱いとかそういう問題じゃないだろ…｣と明らかに赤い顔で相手へと抗議して

うん!(少し抱きつく力を緩めては「えー信が弱いんでしょ?」なんて後ろから相手の顔を見ながら言いﾋﾟｮﾝっと背中から飛び降りれば「そろそろ授業始まるよ!」なんて制服も着ないでいつも通りのゴスロリ服で授業を受けようとして

はいはい、俺は弱いですよ、うん(これでは埒があかないと思い、苦笑しながら投げやりに言っていて、時間を確かめればもう授業も始まる時間で、ふと相手の姿を見ては｢てか、その格好でよく注意されないよな｣といつものことながら素朴な疑問を抱いていて

あ、認めちゃった(ｸｽｸｽと口元に手を当てながら言えば時間をまた確認して「注意されないよー?補習は増えちゃうけど……」と苦笑いしながらｸﾙﾝっとまわりスカートをﾋﾗｯと揺らしてみて「あ、今日補習あるから付き合ってね!!」と言い自分の席について

俺は大人だからそんなことでムキにならないの(さらっと言ってのけてはヘラッと笑い、補習が増えるということは暗に注意されているのではないだろうかと内心思ったが口にはださず、こちらの答えも待たずに席に戻っていく相手を見送りながら｢付き合うのは確定なのか…、まあ暇だからいいけど｣なんて呟いては苦笑して

えー?信のどこが大人なのー?(と相手をじーっと見ながら言えば「確定に決まってるでしょ!!だって信がいないと一人で帰ることになるでしょ?」なんて席についてから言い先生が教室に入ってきては『お前はまたその服なのか…』と呆れ顔で言われ「はい!またこれです!!」と先生に笑顔で返し

少なくとも愛利よりは大人じゃん？(ケラケラ笑って再び相手の頭をポンポンと撫でていて｢はいはい、わかったよ。じゃ、また後でな｣と相手へと手をヒラヒラと振って、教師に注意されているのを見ては笑いを堪えていて

ちーがーうー!!(と自分より大人だと言うのを認めたくなくて首をブンブンと振りながら否定をしては「またねー」と手を振れば教師に注意をされ相手をﾁﾗｯと見ては笑いを堪えているのが見えて「わ、笑うなー!!」と言い。授業が全て終われば補習の時間になり運悪く今日の補習が自分だけだったため相手がいてくれてよかった、と思いながら補習を受けて

わかんないとことかあれば言えよな？(補習を受ける相手の隣の机の上に腰掛けていて｢まあ、わかるとこなら教える｣と言いつつも相手とは大体成績が同じぐらいのため、力になれるかは怪しいのだが

う、うん(頷きながらノートに課題を書いていき先生がそれが終わったら帰っていい、と言って先に帰ってしまったため今教室にいるのは二人だけで無駄にドキドキしていれば「別に教えてくれなくてもわかるもん!!」と言い疲れたのか一回伸びをして

そうか？それならいいけどさ(助けが必要ないとわかれば納得して頷いてみせて、退屈そうに欠伸をしては｢静かだな…｣なんて呟いて

大丈夫だし!!(と言いながらいっきに課題を終わらせ「終わった」なんて呟きまた伸びをしては「静かだよね…てか生徒より先に帰る教師って駄目だよねぇ……」なんて言えば窓の外を見て今日は満月か、なんて思いながら「帰ろっか」とカバンをつかみ言い

確かになぁ～…(先にとっとと帰ってしまった教師を思い返しては苦笑をしてしまって、外が既に月が見える程に暗くなってしまっていて｢そうだな、ちょっと急ぐか？｣と問いかけて

教師失格～!!(なんて言いながら夜道を歩き「ん…ゆっくりがいい」と言えば歩くスピードを落として月を見ては「あ、あのさ…」となにかを言おうとして

了解(相手が歩く速度を緩めれば自身もそれに合わせて歩幅を狭めて横に並び、隣で何か言いかけた相手へと｢どした？｣と問いかけて

あ、あのね…ずっと言わなきゃって思ってたんだけどね……(と目を閉じながら言えば「私ね…実は……」と言い目を開き真っ黒な羽を背中からはやせば「私…ﾊﾞﾝﾊﾟｲｱなの…ずっと内緒にしてたけど…これ以上はもう内緒に出来ないから…」と言えば手を震わせてきっとこんな話を急にして相手も驚いているだろうな、なんて思いながら相手の様子を伺って

なんだ…よ…(勿体つけて言葉を紡ぐ相手に疑問を抱きつつ視線を向けていれば、背中からはえた翼に目を見開いては言葉を失い、ポカンとした表情を浮かべていて｢バンパイア？…って、あれか？ニンニクとか十字架が苦手っていう…｣と未だに信じられないという顔をしながら問いかけて

……(しばらく無言でいてやっと口を開いては「本当に…ﾊﾞﾝﾊﾟｲｱなの…ずっと隠してたけど…最近は隠すのが大変になってきちゃった…」と言い目に涙を浮かべながら「気持ち悪いよね…幼馴染みがこんなバケモノなんだから」とうつむきながら涙をながし「ごめんなさい…」と呟けば相手に背を向けてその場を立ち去ろうとして