壇之 ―――見てて寒いではないか、これを着るといい。 (ゆたり、と煙管の紫煙を揺らせば己の羽織っている羽織を相手の肩にふわりと掛ければ「少し、香の匂いがするかもしれない。厭ならば返してくれて構わない。」と相手を横目で見遣ればふと、近くの酒屋を覗き込んで)