ー鬼ごっこー

時は平成××年＿＿
進化し続ける世界の中で唯一進化しない村があった。

_____逢瀬村。
名前の由来は解らないが、良くも悪くも新しい出逢いがある村だそうだ。
その村では着物姿も多く、まるで幕末の様。
とは言っても都会程では無いが車はあるし電気だって医療だって都会並に発展している。ただ町並みは幕末から変わっていないのだ。
その村には不思議な噂があった。
三日三晩熱を出して倒れた人間は村から姿を消してしまう、というもの。家族や親戚が付きっ切りで看病していても、いつの間にか眠っている。
そして目が覚めたら其処に有る筈の姿が消えている。
それは神隠しと言われ、三日に一人だけ消えるのだ。

そして被害者は6人になった。

それからは三日三晩熱を出す者は消え、神隠しも無くなった。そう、まるで役は揃ったとでも言うように…。


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舞台は別世界の逢瀬村。
其処は町並みが同じ、でも過疎化していた。
人は疎らだし車は無い。店も少ないし物価は高い。
それでも不自由な暮らしはしていない様子の村人達。
建物は相も変わらず木造で出来ている。
_____何かが違う。
少年少女は問う。
_____此処は、一体何なんだ?…何処だ…此処は…。
村人達は跪き、こう言った。
_____“お帰りなさいませ、御当主様"_____

“鬼サン此方ラ 手ノ鳴ル方ヘ"_____

何処からかそんな声が聞こえた気がした。

_____それは風が冷たい夜の出来事。


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【逢瀬村】現代で言う東京辺りに位置する村。都会とは程言い難い町並み。店はそれなりに立ち並び、物価もお手頃。飢饉や一揆も無く、穏やかな者が多い。少子化に悩まされている日本だが此処は異様な程成人を迎える前の子供が多い。建物は全て木造。※幕末辺りの町並み

【逢瀬村】正しくは桜瀬村。別世界の逢瀬村で町並みは元の逢瀬村と変わらないが皆着物姿。店は少なく物価は高い。それでも不自由な暮らしはしていない様子の村人達。飢饉や一揆も無いが穏やかな者ばかりでは無い。此方は異様な程成人を迎える前の子供が少ない。

【桜の木】桜瀬村の小高い丘の上に咲く村唯一の桜。昔は至る所に桜の木があったが今ではこの木のみ。一年中咲いていることから“狂い咲きの桜"や“妖樹"とも呼ばれ桜瀬村の村人達は近寄らない。普通の桜よりも色がほんの少し濃い。かなりの大木。花は散っても減らない。

【妖】桜瀬村の村人達は皆人間だが東洋妖怪(妖)が色んな所に住み着いている。人間に混じって共存を目指す妖も居れば、人間に害をなす妖も居る。それを祓う者も居れば自分の私欲の為に利用する者もいる。その中でも7人及びその家系は高貴な妖。村人は妖を知らない。

【百鬼様】桜瀬村を纏める妖狐の家系。様々な術に長け、多種多様な戦い方を知っている言わば村の要。その実態は村の神であるお稲荷様にその身を捧げられた哀れな人柱。今ではその当主しかいない。自分の家族全てを人柱にされた為に人間はあまり好きではない。白狐。

【妖狐】百鬼様とは別にお稲荷様の化身と呼ばれる九尾の黒狐。百鬼様と対等に話が出来る唯一の人間で自分の身内であるお稲荷様に捧げられた人柱の事を思い百鬼様に仕える事を決める。よく百鬼様と間違われるが此方は黒狐。百鬼様は白狐。中立的な立場。

【妖鬼】雑鬼等様々な種類はあるが二本角の高貴な妖。(普通の鬼は皆一本)力が強く正義感が強いが素直じゃない奴が多い。成り行きで百鬼様に仕えたが比較的自由なので不満を零すことは無い。男鬼が多く、女慣れしていない為に女子は苦手な者が多い。百鬼様も何か苦手。


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【化猫】色々な模様の猫が居る様にカラフルな人達。お洒落とも言うが兎に角派手好きが多く、花街を経営しつつ人間に混じって町や村を見回っている。当主は気紛れで百鬼様に仕えている為に裏切る事は無いが軽口を叩く事も多い。但し正義感が強い。

【ぬらりひょん】極端に言えば影が薄い妖怪。自分の気配を自由に操れるが普段から薄い。よく弱いと思われがちだが百鬼様からも認められる程の強さを持つ。少々放浪グセがあり、まとめ役に怒られている姿も見受けられる。いざという時は真面目だが普段は女泣かせ。

【鴉】鴉天狗とも言う真っ黒黒助集団。大抵は黒系の山伏の服装で現れる。スパイや暗殺を得意とする一族で当主はどの妖よりも真面目。というか一族自体が真面目。よくぬらりひょんに説教をするが逃げられる為に少々胃が悪い。胃薬は親友。まとめ役。

【鎌鼬】穏やかな者が多く争いは好まないが実力は高い。仲間想いで団結力もある。その為に仲間を傷付けられると一族総出で仕返しをする等恐ろしい事を平気でやってのける。普段は妖同士の喧嘩の仲裁に入るなど、あまり目立つ活躍はしていないが話術に長けている。

【犬神】とある儀式により首を撥ねられたとされる。人間に深く悲しい怨みを持ち、常に百鬼様の傍にいる。大抵自己中心的で俺様な人が多く、他人と一緒になって騒ぐ事を嫌う。実力は申し分無いが体力の消費が他人より少しだけ早い。犬というより、どちらかと言えば狼。

【座敷童子】座敷童子が居る家は栄え、居なくなれば滅びるとされる妖。その為昔から人間、妖関係無く利用され続けていた。今は百鬼様のお陰で隠居生活を続けている。必要な時以外は姿を消している為に初対面も多い。争う力は無いが治癒能力を持つ。


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【募集キャラ一覧】(外見年齢)[実年齢]●男〇女

«神様»

●お稲荷様(25)

«妖»

《百鬼様・その関係者》
●百鬼様(24)
〇百鬼様の妹君(17)
●妖狐(22)
●妖鬼(25)
●化猫(21)
●ぬらりひょん(23)
●鴉(23)
●鎌鼬(27)
〇座敷童子(19)
※座敷童子以外は複数の武器・能力の所持許可(最強は禁止の為弱点は必須)。座敷童子は治癒能力のみ。その代わり設定等は此方で指定。

《村人関係》
●村長[40](30代)
〇村長の娘[21]
●村一番の情報屋[27]
※村人は妖を知りません。普通の人間です。
※情報屋は妖を知っていますが戦えません。また、妖の事は他言出来ない様にお稲荷様に術を掛けられています。

《その他》

※その他妖は能力または武器どちらか一つだけ。その代わり指定はありません。妖は上記以外となります。こちらは無限。

●お稲荷様(25)
普段は真面目で争いは好まない穏やかな性格の為に人柱を贄に出されることを良く思ってはいない。どちらかと言うと食べ物の方が良く、人間の前に出る時は人間の姿をしている。村の守り神の為に遠くへ出歩く事は出来無い。大体は百鬼様の妹君に色々任せる。苗字は無い。
●百鬼様(24)
温和で滅多に怒らない物静かなお兄さん。病弱な身体の為に当主を引退、今は妹に任せっきり。その代わり本を沢山読む為知識が膨大。戦えぬ訳ではないが体質により能力が未だ開花していない。護身用に枕元には鍔の無い刀(長ドス)を置いている。病は治らず進まず状態。苗字は稲荷。
〇百鬼様の妹君(17)
無表情な寡黙少女。微かに表情は変化させるものの気づかれない事が多い。静かでぬらりひょん並に影が薄いらしく、驚かせるなと怒られることも屡々。戦闘能力は兄の分を継いでいるのか高い方で術も使う事が出来る。その代わり体力は並程度。現百鬼様。苗字は稲荷。
●妖狐(22)
マイペースでいつも眠そうにしている。特技は何処でも眠れる事。見た目は黒い髪に金色の目と妖狐(黒狐)本来の容姿。人間時は化ける。怒るのは仲間を傷付けられた時と決めており、日本刀と妖術で戦う。体力は並だが力は十分強い。お稲荷様と百鬼様の血縁(親戚)。苗字は狐塚(ｺﾂﾞｶ)
●妖鬼(25)
ツンデレだが正義感が強く何かと世話焼きなオカン____もとい妖鬼。力も体力もあるが少々お馬鹿。赤髪の鬼が多いものの大体多種多様。大食いな奴が多く、刃が大きな大太刀を使う。怪力。無自覚女たらし(意外と純粋で天然)苗字は鬼崎(ｵﾆｻﾞｷ)
●化猫(21)
女たらしと言うか何と言うか兎に角女にモテる色男。但し変態ではなく変人。飄々とした性格で広く浅くな付き合いばかり。でも仲間になればいざという時力を発揮する。女の子の扱いに長けているけど恋愛には臆病。爪を鋭く伸ばし硬く出来る。能力は驚異の聴力。最早テレパシーの域。苗字は猫村(ﾈｺﾑﾗ)
●ぬらりひょん(23)
化猫と兄弟と間違われる程仲が良い。半無自覚な女たらしだが結構静かな方。表情豊かで人(妖)弄りが好きと多少性格が悪い。恋愛には真面目で一度本気で好きになったら最後まで守り通す。なかなか放浪グセが直らず鴉が嘆いてる(のを知っている)。武器は長ドス。能力は気配を自由に操る。苗字は奴良(ﾇﾗ)←ごめんなさい、思いつかなかったので漫画からお借りしました。
●鴉(23)
真面目過ぎて周りが心配するくらいぬらりひょん馬鹿な人物。結構頑固者で怖いもの知らず。言いたい事ははっきり言うが意外と喧嘩っ早い。ぬらりひょんを心配し過ぎて何度か胃に穴を開けた。胃薬と親友。ぬらりひょんは親友というか家族。武器は槍。能力は風を自由自在に操る。苗字は鴉鳥(ｱﾄﾘ)
●鎌鼬(27)
温和過ぎて何処か抜けているお兄さん。百鬼様とは仲が良く部屋に押し掛けてお茶してる。百鬼様の妹を自分の妹の様に可愛がる為懐かれている。切れる風を操り鎖鎌で戦う。苗字は鎌田(ｶﾏﾀ)
〇座敷童子(19)
引っ込み思案で人と目が合わせられない人見知り。軽度の為に会話は可能。但しテンパってドジをするので要注意。意見をはっきりと伝える時や仲間を身を呈して守るなどしっかりした所もあるが結局ドジ。護身用に小太刀を隠し持ち、驚異の治癒能力を持っている。そして幸運。苗字は式(ｼｷ)