> 畝澄 (此方へと歩み寄り、先程と一転して自ら名乗ってきた彼をぼーっと目で追いつつ、耳元で囁かれたその声に擽ったくて肩を震わせた。そして挨拶だろうか、“宜しく”と伝えられては正気に戻り付け足しついでに「下は穂高ね。宜しく。 上着脱いじゃって寒くないの?」と彼の服装を見ながら尋ねた。)