> 高嶺 いいよ。(結局彼は“穂高”と呼ぶらしく快く了承しては頷く。自分が渡したココアの入ったマグカップに口を付けるのを見計らって「どう?暖まるっしょ。」と尋ねる。彼からふらりと離れては定位置の暖房器具の前に胡座をかいて座れば、“おいで”と言わんばかりに手招きしてから、自分の隣をぽんぽんと叩く。床暖房も勿論つけているが、ヒーターや炬燵等の暖房器具は魅力的であって暖をとるのにはかかせない品物である。)