主 2013-10-05 13:40:36 |
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・・・、
(彼は同じ年の先進国の子供と比べ、幾分かまだ幼いところが見られる。それは、戦場にいたという重荷が彼にはあるから。それは間違いなく、彼の成長を抑制しているのだろう。
―・・・本当に、可哀相な子。
それは同情でも哀れみでもなく。――わかっている。彼は今、私に"生かされている"のだから。そう思考を逢着させれば、胸が苦しくなり、立ち上がって彼の元へつかつか向かう。そしてビニールの中からパンを一つ取り出し、袋を開け、中身を触らないように半分くらいだせばルガの口に突っ込む。『戦場であれ、何処であれ・・・そのレーションのように食べ物が支給されるなんてことはルガ一人のときはないんだよ。なら・・・何でも食べれるようにしておきな。』ルガが警戒しているよりも、表の世界で危険なことなんて少ない。自分が開けたものしか食べられないなんて、自己防衛能力が高いことはいいことだが、それは今後重荷になってしまう。なら、今のうちに。そう考えながら彼に鋭く左記の言葉を浴びせ
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