神奈藍樹 2013-10-01 23:11:17 |
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・・・ありがと。
(撫でられた頭に手を当てると、自然と顔が熱を帯びる。反射的に払いのけてしまったが、不思議と元気が出た気がした。遠ざかる相手の背に呟くように言う。相手に届いているのかわからないけど。『――よしっ!』顔をパンッと叩くとお弁当の残りを掻き込み、急いで教室に戻る
…ふぅ…どうにもな、変だな俺…(今日の自分は何だか変だ、そう思いながらもあの時の胸の高鳴りは心地悪いものではなかったと思う。そうこう考えているうちの学校は終わり下校を始める)
―――あ。
(帰り際、下駄箱で再び彼に出会ってしまった。けど、今朝のような険悪な雰囲気ではなくて。
軽く会釈をして通り過ぎ、歩きながら家に電話をかける。
『もしもし、おじいちゃん?』
弟の迎えを頼むためだった。今日は病院に直接向かう旨を伝え、迎えを頼むと、「すまんが・・・実はギックリ腰になってしまったようでの・・・。」
と随分苦しそうな様子。
『・・・ギックリ腰!?それって、病院には行ったの!?』と思わず叫んでしまった。どうやらお迎えにはいけないらしい。とにかく迎えは自分でなんとかすることを伝え電話を切り、『参ったな・・・。』と呟く
…?どうかしたのか?(会釈をしたあと、いきなり聞こえてきた大声に少し驚きながら、声の主が彼女だとわかるとどうしたのか、と思い声をかけて)
っあ・・・。いや、何も・・・、・・・。あ、あのさ・・・。
(背後から話しかけられ、びくっとし、なんでもないとごまかすが、ピンッと思いつき少し考えこむ。――今は藁でも掴みたい。思いきった表情で、上記のように話しかけ、『弟を・・・迎えに行って・・・ほしいんですが・・・。』と緊張により敬語になりながらも若干必死に頼み
(/すいません!寝た後バイト行ってました…)
…弟か…わかった、行けば良いんだな(こくんと何の迷いもなく頷いて、「あんたの家は?」と尋ねる。彼女の役に立ちたい、なぜそう思うかはわからない)
・・・え、ほ、ホントに・・・!?
(断られる、と思っていたのに。意外にもあっさりとした承諾に拍子抜けし、思わず再度聞き返す。『え、あ、ちょっと待ってて!』と相手を待たせれば、簡易地図を書き、説明する。なんで私、この人頼んでるのだろう。つい昨日まで仲は最悪だったのに。しかし、何故か彼は信用できる。と、奇妙に信頼感を寄せはじめていたようだった。『では、よろしくお願いします・・・!』相手にペコッと頭を下げれば、時間を見る。面会終了時間が刻々と近づいている。やばい・・・!と焦りはじめ、改めてて頼むように言い、病院まで駆け出す
あ・・・!ありがとう・・・!
(病院で一通り話を聞き終わると、母の元へ顔をだし、家へ向かう。すると、タイミングよく彼らにあい、上記のように気づいて声を漏らし近寄れば、本当に嬉しそうな顔でお礼を述べ
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