主サン。 2013-09-30 21:50:35 |
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はい、
(ニコリとしながら再度頷く様にして先輩を見つめる。動揺してしまう、今日初めての人に言われるとやっぱり照れ恥ずかしいもの、ましてやいいお嫁さんだなんて、性に合わない。恥ずかしくて図書室に掛けてしまう、そして、拭こうとした瞬間、本棚の本が私へと上から崩れてくる、「ぇ、ひゃっ…!」と、身構えし倒れてくる本たちに目を瞑る。
(/すみません、やはり持ちませんでした…!)
…うぐっ…大丈夫?怪我とかしてない?
(図書館に入り埃のせいで涙が出そうになりながらも本棚にたどり着き。声をかけようと口を開けた時、今にも崩れそうな本が見えたため咄嗟に走り出すと案の定本が崩れてきて、彼女目掛けて落ちていくのが見え必死で駆け寄り、彼女を反対側の本棚に押し付けるように覆って壁となる。背中に複数の本の衝撃が来て見事に角が当たって行った数冊に呻き声が漏れ。「だから言ったじゃないか…って聞こえなかったよね」そっと体を離しつつ、安心した様な困ったような笑顔を浮かべて。
嶺先輩…!
(先輩の声が近くで聞こえてきて、咄嗟に目を開け名前を呼ぶ。その瞬間、先輩が私の体を本から守るように抱き私を庇った。そして、容赦なく降ってくる本が先輩の背中に落ちていく。そして、数冊の本が落ち終わった時、先輩が痛そうに体を起こし私に口を開いた。「せんぱ、ぃ…ごめんな、さい…っ!」私を庇ってせいで先輩が痛い目に遭ってしまった。そう思うと不思議に涙がぽろぽろ、と溢れてくる。
あぁ…ちょっ、泣かないで!君が無事ならそれでいいんだから…!
(泣き始めてしまった彼女を見てどうしていいか分からずオロオロしながら辺りを見渡す。焦ったような声で上記を述べつつふんわりと抱きしめると頭を緩く撫でる。自分の事を心配してくれたのか反省してくれたのかは分からないけれど、必死な後輩の姿に自然と頬が緩んで優しく微笑みながら「俺は、そんなに弱くないし、本も無事だし、君も無事。だから、大丈夫。心配しないで。」と言い。
でも、っ…!
(と、溢れてくる涙を拭いながら、私だけが痛くないのは可笑しいのに。とふるふる首を振る。すると、先輩が優しく抱き締めて私を宥めてくれた。先輩が優しく撫でてくれると、次第に少し落ち着いていく。「…本当、ごめんなさいっ、」涙目のまま顔を上げ謝ると、止まらない涙を落ち着かせようと、先輩から離れて俯きながら涙を再度拭う。
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