主 2013-08-16 01:40:50 |
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樹崎
(此方は吸血している最中だが相手が必死に痛みに耐えていることが肩を掴む力と漏らした声からじわじわと伝わってくる。申し訳なくも思うが吸血鬼にとっては欠かせない吸血はやはり何をしたって収まりやしない。そろそろもう己の欲も収まり、体力も回復はしてきただろう、というころ喉を少し鳴らして口内にあった血を飲み込めば相手の首筋から顔を離し、口元を拭うと満足そうに息を吐き、「痛かったろ、大丈夫か」と先程の状態の相手を思い浮かべ、相手も最初は淡々と述べていたもののやはり痛みから何から恐怖と言うものは消去しきれなかったのだろう、顔を一度あげたときに涙を溜めていた顔はもう確認済で己の服の袖でごしごしと力強く相手の目元を擦ればやはり子供を見るようにしゃがんで、相手の顔を覗き込むように見て。)
佐名木
ああ、老化はキツいし、全てに馴れてしまうからな(不器用なのは老化だとまだ信じこみ、己があまり何事にも動じないのもそのせいだろう、何百年と生きている中で何事にも馴れるのは当たり前で本日何度ついたかもわからない溜め息をつけば「お前等が羨ましいよ」と相手を見つめ。)
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