nl 復讐は甘美である。

nl 復讐は甘美である。

主  2013-07-05 11:12:21 
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__ 復讐。

俺の両親は自殺した。

自殺の理由は父のリストラと多額の借金
俺は幼い頃からずっと1人だった。

そして今日、22を迎えたこの日
俺は復讐する事を決意した。

お前が俺から奪った物を奪ってやるよ。


( 設定 )

俺/22/研究者
幼い頃両親が自殺
理由はリストラと借金。
父のリストラの原因はあまりにも理不尽だった。
復讐内容は簡単、あの男の大切な1人娘を拉致する事。

( 募集 )

貴女/17/高校生
親に大事に育てられてきた
お金持ちのお嬢様
ある日、拉致される


( ルール )

長期間来れる方
ロル中〜
、。…!? 以外の記号禁止( 本体会話なら○ )
本体会話()内で
置きレス可


1人だけお相手を募集させて頂きます!
もし、もし! 数人希望して下さった場合は主が決めさせて頂きます←
主の用事により、少し時間を頂く可能性も御座いますが悪しからず

>1 >2 レス禁!

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  • No.61 by 高野 晋  2013-07-21 11:59:22 


__... ねぇな。
(やはりそう上手くは行かないらしい、アイマスク所か目隠し出来そうな物は見当たらなかった。仕方ないと近くにあった面を手に取る。この面の目を何かで塞げば目隠し代わりになるだろう、否、目隠し所か顔全体を隠す事になるのだが。しかし不細工な面だ、友人からのお土産とは言えよく捨てなかったな俺。なんて呑気にそんな事を思い乍部屋を出た。部屋に戻る前にリビングに寄れば冷蔵庫の中にあるプリンを取りだし来た道を戻る、ロリコンに対しては謝罪を述べなかった為意味を込めたプリンだ、謝罪してしまったらロリコンを認めた事になるからな。右手にプリンとスプーン、左手に不細工な面、なんて滑稽な姿をしているのだろうかと思うもそこでふと気が付いた。__ 目隠し取ってくんの忘れた。 勝手に取ってくれてていいものの彼女の事だ、勝手に取ったりしていないだろう。早足で部屋へと戻り扉を開けては謝罪を口にした 「 悪い、目隠し取んの忘__ 螢? どうした 」 部屋へ入った瞬間目に入ったのが項垂れる彼女。何かあったのかと問い掛け髪に触れようとするも約束を思い出し目隠しだけ外して相手を見た)

  • No.62 by 逢坂 螢  2013-07-21 12:22:56 

、ぁ…ごめん、なさい…お、こらせる…つもり、じゃ…なくて…。
(泣くな泣くなと自分に言い聞かせながら何とかこの感情が決壊してしまうのを押し止めようと堪えていれば廊下からこちらに近付いてくる足音。扉を開けたと同時に飛び出した相手の謝罪の一言に、謝るべきなのは相手ではなく自分だというのに此処まで気を遣わせてしまった自分の頼りなさに余計に悲しくなってきて。目隠しを外すにしても以前よりやはり何処か避けているような、必要最低限の接触のみにてそれを行う相手に自分の先程犯した過ちが彼をこうさせているのだと自覚し。相手にこれ以上迷惑を掛けてしまわぬように、そう思い涙を堪えるものの堪えるあまり謝罪を口にしたか細い声は震えとたどたどしさで酷く聞きづらく。きっと相手はまだ怒っている、そんな思いからとてもじゃないが顔など上げられそうもなく俯いたままふるふると小さく肩を震わせれば「…悪口、いっぱい言って…怒らせ、て…ご、めん…なさい…。」と叱られた子供のように繰り返し謝罪を口にして。)

  • No.63 by 高野 晋  2013-07-21 13:05:38 


__.. 。
(ネクタイを取るも彼女は俯いたまま顔を上げず小刻みに震えている。それから子供のように謝罪を述べる彼女に驚いたよう目を見開いた。「 ...おい、落ち着け、俺は怒ってない 」 己は確かに怒っていない、寧ろ己の不甲斐なさに失望したくらいだ。未だ謝罪を繰り返し震える彼女、早速だが約束を破ろう。子供をあやすよう、割れ物を扱うように彼女を抱き締めてはポンポンと軽く背中を叩いた 「 ただ、嫌な事は嫌だと言ってくれ。俺に触られるのが苦痛なら触れない、話し掛けて欲しく無いなら必要以上話し掛けない 」 部屋の移動の際目隠しを取るのは嫌だと言われても無理だが。前記を優しく言った後彼女を抱き締める際机に置いたプリンに目をやった。 「 プリンは好きか? 」 女は甘い物が好きらしい、友人曰くなので信用はしていないが、多分嫌いでは無いだろ、と。)

  • No.64 by 逢坂 螢  2013-07-21 13:37:39 

…嫌じゃない、よ…。さっきは、阿呆って言われたの、嫌で…いっぱい、色々言ったけど…。…シンお兄さんとは、もっとお話ししたい、し…触ってくれないのは、なんか寂しい…から…。
(怒っていない、そう伝えるために口を開いた相手のその声にすら勝手に体がびくついてしまい。そんな自分にますます嫌悪を募らせていたその時、いつぶりかもう思い出せないほど久し振りな誰かに抱き締めてもらう感触についに我慢出来なくなったようにぽたぽたと涙をこぼし始めて。自分を甘やかしはしたものの抱き締めることは数える程度にしか両親はしてくれなかった、そんな抱擁を優しくあやすように自分に施してくれる相手に子供らしい甘えが出たのかしがみつかんばかりにぎゅう、と抱き着くとぐずぐずと鼻を鳴らしながら相手の言葉に首を振り。素直に何も嫌なことなどなかったこと、むしろそれがなくなった時の方がずっと嫌だったこと。それらを頬を伝い落ちる涙を時折飲み込みながらそっと語ると遠慮やら何やら難しいことは考えずただ今は誰かに甘えたい一心で相手の胸に頬を寄せて。それから相手が目をやった方に置かれていたプリンを一瞥するとぐすりと鼻を啜りながら「…すき、プリン…。」と一言だけ呟いて。)

  • No.65 by 高野 晋  2013-07-21 14:14:04 


... そうか。
(涙を零し線が切れたように口を開く彼女の頭を撫で乍上記を呟く。今まで泣くような場面は幾らでもあった筈なのに彼女は涙1つ零さなかった。今初めて涙を零した彼女に少し安心したと同時、そんなに阿呆が嫌だったのかと反省。あれは所謂照れ隠しの一種なのだが、それはややこしくなるので言わないで置いた。たまに彼女といると己のやるべき事を見失いそうになる、今だって現にそう。彼女が泣こうが喚こうが、どうだっていい、復讐の為には多少の犠牲はやむを得ないと思っていた筈だ。なのにどうした、俺は今彼女の涙に翻弄されている。ゆっくり髪を撫で乍大きな瞳から零れる涙を指で掬う 「 ほら、泣くな。触らないと言う宣言は取消すし阿呆と言った事も取消す。 」 前記を述べた後小さく微笑み相手を見た。その際思わず泣顔が可愛い等感情を抱いてしまう。俺はロリコンでは無いが、これはこの状況下では誰だって思うものじゃないかと勝手な結論。 「 なら食え、阿呆と言って悪かった。 」 本当はロリコン紛いの事をしたと言う謝罪プリンだったのだが、彼女の話を聞くなり己のした行動が嫌で無かったと発覚した時点でそれは己の中で取り消された。しかし同時に別の謝罪すべき事が発覚し、このプリンはどの道謝罪プリンとなる)

  • No.66 by 逢坂 螢  2013-07-21 14:33:08 

ッ、ん…よかった…。
(頭を撫でてくれる優しくその温もりさえ伝わるような相手の手にほう、と安心したようにため息をつくと涙を拭ってくれる相手がやり易いようにときゅ、と目を閉じて。安心したことが原因かあれほど我慢が出来なかった涙が嘘のように止まり代わりに胸の中を占める温かな気持ちに何だか嬉しくなっていて。取り消すと話す相手の言葉に頬を伝った涙の跡を拭うように手の甲で頬を撫でるとふわりと薄く笑みを浮かべながら小さな声で呟いて。「…食べる。わざわざ、ありがと…。」との言葉を交わしたのちそっと相手から離れてそのプリンを手に取ると、そのプリンに相手の思いやりが込められているように感じ少しの間だけそれを至極大切そうに胸に抱いて。ベッドの上で食べ物を食べるのはさすがに悪い気がしてテーブルの傍の床にぺたりと座り込むとぺりぺりとその蓋を剥がし、露になったプリンにそっとスプーンを突き立て掬うと小さく口を開けてそれを含み。口いっぱいに広がる甘い味に年頃の少女らしくふにゃりと頬を弛めるとそのままちまちまとプリンを口に運び。)

  • No.67 by 高野 晋  2013-07-23 21:15:19 


__.. そんな高いもんじゃ無い。
( 1コインで買ったプリンを大切そうに胸に抱く彼女。思わず頬を緩めて笑ってしまう、そして上記を述べたが彼女がプリンを胸に抱いた意味は大凡予想がついた。プリンを小さく小さく口に運び年相応の表情を出す姿を見て、久し振りに心が暖かくなった。こんな気分は両親を失ってから一度も無い。しかしふと思う事があった、己の最終目的は彼女の父親をこの手で殺める事。俺は両親を自殺まで追い込めた相手を憎くしみ、そして両親が居ないと言う孤独感を胸に今まで生きてきた。それを苦しかったとはいえ俺の都合で同じ思いをさせてもいいのだろうか。目の前にいる何の罪も無い少女に沸々と罪悪感が生まれた。__ でも計画を止める事は出来ない。 「 ___ 悪いな。 」 プリンを食べる彼女に手を伸ばしその柔らかな頬に触れるか触れないかの距離でポツリと述べた言葉は余りにも小さすぎた。 )

  • No.68 by 逢坂 螢  2013-07-23 21:35:31 

…シンお兄さん…?
(相手から貰った大切なプリン、たとえ安いものでも相手の気持ちの籠ったそれは自分にとってどれだけ高いものよりも美味しく感じられて。そんな調子で大事に少しずつそれを食べていればふと顔の辺りに影ができ、それが相手の手だと分かりちょっかいでも出しに差し出したのかと思って楽しげに笑みを浮かべながらそちらを見て。しかしそんな相手の様子はちょっかいを出しに、などといった様子は全く窺えない様子で。相手がその後何かを呟いたような気はしたのだが運悪くその声は自身までは届かず、突然何だか重苦しくなったこの雰囲気に段々不安な気持ちが煽られてきたのかそっと相手を呼びながら少しだけ眉を下げ。持っていたプリンを一度テーブルに置いてから頬の辺りに翳された相手の手に自分の手を重ね、甘えたような仕草でその手に軽く頬を擦り寄せると「…ね、どうかしたの…?」と、どこか不安げな声色で尋ねて。)

  • No.69 by 高野 晋  2013-07-23 23:10:44 


__.. 子供だな。
( 幸い己の発した謝罪は彼女の耳に届いて居なかったようだ。手の平に触らなかった筈の柔らかい感触を感じては親指で彼女の口端についた本の小さなプリンを拭った。その行為は先程述べた言葉と己の驚きを隠す為の物。そして上記を誤魔化すように言えば小さく笑う。 「 食ったら乾かし損ねた髪、乾かすか 」 プリンを拭った指を軽く舐め何も無かったかのようドライヤーを見た。彼女は面倒だと言ったがやはり乾かす方がいいだろう、と。そしてドライヤーから視線を彼女に戻した、正直拉致した最初の方と今とでは彼女に対する思いが違ってきている。最初は不憫だとは思った可哀想だとも思ったが、ただ見下し哀れむだけ。しかし今は違う、触ってもいいと、もっと話したいと子供のように涙を流し己を求めてくれた彼女に別の感情が生まれてしまう "ずっと此処に居ればいい" なんてけして願わない事を。我ながら呆れる、彼女の父親にはこの世から去って欲しい、彼女にはこのまま此処にいて欲しい。勿論こんな我儘が通じるとは思っていない、寧ろ俺は彼女から父親を殺めた犯罪者と憎まれるべき存在だ。だけど少しだけ、彼奴に復讐をするまでの少しの間だけでいい、__ 彼女から与えられる暖かさに夢を見ても構わないだろうか )

  • No.70 by 逢坂 螢  2013-07-24 00:20:04 

ッ、…!
(口許を拭われる際反射的に拭われた側の目をぎゅっと瞑り、拭った後の相手の指に付着したごく小さなプリンの欠片を見て相手の言うように随分と子供っぽい食べ方をしてしまっていたんだなと自覚し。拭われた後の唇の端を何となく指で押さえながら相手にちらりと視線をやればまさにその時拭った後の指を相手自身が舐める場面を見てしまい。その光景にとくんと小さく心臓が脈打ったのを実感したと同時になぜかすぐ相手から視線を逸らすと、なぜ視線を逸らしてしまったのか、なぜ心臓が脈打ったのか、そしてこんなことを考えているうちに恥ずかしかった訳でもないのにじわじわと頬が熱くなってくるのか、相手のたったひとつの行動に対してのこの沢山の疑問に頭の上へと?マークを飛ばしながら緩く首を傾げていて。いくら考えても分からないそれらから回避するように相手の呼び掛けに小さく頷くと再び黙々とプリンを食べ始め。プリンひとつにそれほど時間が掛かるはずもなく程なくしてそれを完食するとごちそうさま、と軽く手を合わせれば、それから先程の行動のせいかまだ何となく相手を見れないまま「…シンお兄さんはベッドに座って?それで私が床に座って…ってした方が、調度いい感じに段差もあって乾かしやすいだろう、から…。」とちゃっかり相手に乾かしてもらう前提で話して。)

  • No.71 by 高野 晋  2013-07-24 21:16:06 


嗚呼、そうだな。
( 己が乾かす前提に話は進められていたが元々乾かす気だった為軽く頷いた。それと気のせいかも知れないが、何となく彼女と視線が合わない。否、気のせいだとは思うが何か俺はしただろうか。もしかして謝罪が聞こえていて、理由もわかってしまったとか。彼女は無駄に勘が鋭いから少しヒヤヒヤさせられる。彼女の提案に同意したは良いものの特に動かずじっと相手を見ていた、途中己の視野にドライヤーが入った為立ち上がればコンセントを差し込み彼女の提案通りベッドにギシリと座る。 「 ほら、此方来い 」 ドライヤーを片手に己の下、足の間を指差した。人の髪を乾かすのは初体験だが乾かして貰った事はある。確か昔は俺も髪を乾かすのが怠くて、しかも暑くて嫌いだった。そんな久しい思い出が脳内を巡る中彼女の髪に視線の焦点を合わす。 「 生乾き状態だな、まぁ、すぐ終わる 」 先程首が暑くて嫌だと言った彼女の為に一応すぐ終わると告げておいた。 )

  • No.72 by 逢坂 螢  2013-07-24 21:37:21 

…髪、切った方が良いのかな…。
(相手から視線を逸らすようにしてから何だかこちらを見られている気がして尚更そちらを見れず少々気まずい気持ちのまま暫し動けずにいて。しかしそれから程なくして相手が自分の提案通りベッドに腰かけたためそこでその強い視線は感じられなくなり、内心ほっとしながら相手の元に横着してぺたぺたと四つん這いで這っていくと足の間に空いたスペースに相手へ背中を向けて座り。視線を合法的に合わせずに済むこの配置に助けられたような思いになりつつばさりと背中に長い髪を流して。相手の言う通り結構な時間が経ったかと思われるのに自身の髪はその長さからか生乾きのままで、ここでふとこれから何時までかは分からずとも暫く相手の世話になる上でもしやこの髪は少々手間なのではなどという考えが浮かび。元々髪にあまり執着もなく伸ばしている訳でもないため鋏を貸して貰えると仮定した上でそれならそれで切ってしまっても、などという考えに至れば長い髪のひと束をそっと摘まみ相手からすればなんの脈絡もなく困惑しても可笑しくないような断片のみの言葉をぽろっとこぼして。)

  • No.73 by 高野 晋  2013-07-25 22:42:18 


なんだ、切りたいのか?
( 乾かし易いよう背中に流された髪に指で触れた際彼女から呟かれた言葉。切りたいのなら鋏くらいは貸そう、しかし自分で綺麗に切る事は出来るのだろうか、なんて彼女の髪に触れながら思った。それにしても彼女の髪は生乾きとはいえ綺麗だ 「 勿体無いな 」 ポツリと素直に己の感想を述べた。切りたいのなら切ればいいが己としては余り切っては欲しくない、しかしだからといって切るなと言うのも彼氏じゃあるまいしおかしいだろう。 「 切るなら髪切り専用鋏を貸してやる、否、借りてきてやるよ 」 普通の鋏で切るとこの綺麗な髪は痛む筈だと考えた結果前記。しかしやはり勿体無いない、是非踏みとどまって欲しい。己は全くと言っていい程異性の髪等かぐや姫のよう長くてもスキンヘッドであったとしてもどうでもいいのだが、彼女の場合は何故か切って欲しくない等我儘な感情が生まれてしまう。勿論そんな事は口に出さず彼女の返事を待った )

  • No.74 by 逢坂 螢  2013-07-25 23:13:49 

…シンお兄さんが、勿体ないって思うなら…やっぱりやめる。
(恐らく自身の髪を邪魔くさい程度にしか思っていないだろうと想定していた相手からの意外な一言に思わず後ろを振り返りながらぽかんと口を開けてしまい。すぐにはっとなって前に向き直ったものの動揺は中々収まらず、その言葉を掛けてくれると言うことは恐らくここまで伸ばしたのに勿体ないという意味だろう。けれどもしかして、もしかしてだけれど自分の髪を少しは綺麗だと思ってくれての言葉だったとしたら。そんな考えを抱くと自分のただの妄想混じりの推測だというのに酷く気恥ずかしくなってきてしまい、少しだけ俯き加減になりながらほんのりと染まった頬を両手で押さえて。元々髪を乾かしてくれる相手が面倒だと思うだろうからと考えての断髪案だったが、勿体ないというのならそれもおそらくないのだろう。そうなれば相手のその言葉を押しきってまで切る必要など何処にもなく、むしろそう言ってくれた相手のためにも伸ばしておきたいという思いが浮かんで。いまだ続くほのかな気恥ずかしさからぼそぼそとした聞き取り辛い声でそう呟くと自分の前髪をそれとなく指先で弄りながらどことなく誇らしげな笑みを浮かべて。)

  • No.75 by 高野 晋  2013-07-26 18:23:00 


_.. 嗚呼、切らない方がいい。
( 何か変な事を言っただろうか、突然振り向いた彼女を不思議に思うも継がれた言葉に思わず口角を上げて微笑んだ。 「 よく綺麗だと言われるだろ。___乾かすぞ、熱かったら言ってくれ 」 髪を弄り乍左記を述べた後ドライヤーのスイッチを入れた。乾かしながら思った事は彼女を泣かせてしまった発端にもなった事。ふわりと己と同じ香りがするのだが、彼女の方が幾分いい香りを漂わせている気がした。生乾きだった為然程時間は掛からない、しかしもう少し彼女の髪に触れていたくて、もっと触れたいだなんて変な感情も沸々と沸き上がってくる。駄目だ駄目だ、俺は彼女に触れたい等思ってはいけない。もう少しでこの手は人殺しの手になる。 だがそう思うと同時にこんな感情も生まれた。人殺しの手に、汚れた手になる前に彼女に触れておけばいい、なんて。 もうすぐ乾く髪を乾かしながら己を落ち着かせるよう深く息を吐いた )

  • No.76 by 逢坂 螢  2013-07-26 19:16:04 

ッぅ、え…!…熱い、すごく……シンお兄さんのばか…っ
(先程から妄想するだけでほんのりと頬を染めるほど照れ臭かった言葉を相手が、恐らく声の調子から見ても笑いながら告げてくるものだから先程の比ではないくらいにぶわわっと顔を真っ赤に染めると照れ臭さのあまりこのまま泣き出すのではと思われても致し方ない程の酷く情けない表情を浮かべて。綺麗だと言われたことは確かに今までにも何度かあった、しかし同級生に言われても社交パーティーのような場で年上の男性に言われても淡白に返せていた自分は此処にはおらず今はうぶな生娘もびっくりな程照れて言葉も出ない己が居るだけで。動揺が押さえられずぱくぱくと口を開閉させながら暫し視線をさ迷わせていたが、相手とて別に他意があって言ったわけでもなくただ大衆的な目線から率直な感想を述べただけ、そう自分に言い聞かせることで僅かにながら落ち着きを取り戻し。しかしそれでもたかだか高校生の少女が感情を隠し通すことなど到底不可能で、せめてこのみっともなく赤くなった顔だけでも隠さなければと両手で顔を覆えば耳まで赤くなってしまったことになど気付かぬまま相手の言葉に対してある意味別の意味で、顔が熱いとの意味でぼそぼそと言葉を返し。)

  • No.77 by 高野 晋  2013-07-26 20:23:09 


__ 悪い !
( 髪をワシャワシャと乾かしドライヤーの風音が煩い中微かに聞こえた彼女の声に慌ててドライヤーを切れば上記。 「 顔にかかったか 」 余り熱い風で乾かしていた訳では無いが少女にとっては熱い物だったのかも知れない。ベッドから立ち上がり彼女の前に胡座をかいてはほんのり赤い頬に触れ 「 赤いな、悪かった。冷やした方が___ッ... 。 」 冷やせば良いだろうか、氷枕しか無いが、なんて考えるも途中手に感じる柔らかな感触と交わる視線にハッとして固まった。綺麗な瞳に己の姿が移る。 「 __悪い。冷した方がいいなら言ってくれ。 」 パッと手を離し今度は違う意味を含めもう一度謝罪を述べては視線を剃らした。危ない、思わず見とれてしまった。此れで手でも出したものなら己は唯の変態な犯罪者だ。彼女は己に触れて欲しいと言ったがそういう意味ではない、理性を保て、相手は女子高生だ。 )

  • No.78 by 逢坂 螢  2013-07-26 21:17:49 

ッ、…や、その…別に大丈夫、だから…。
(己の意図した意味とは別の意味で"熱い"との言葉を受け取ったのだろう、心配した様子で自身の頬に触れる相手に気恥ずかしさから生じた妙な緊張感によってか思わずびくりと小さく震えてしまい。こんなことのせいで相手に心配を掛けてしまった、先程まで照れながらもどこか高揚していた気持ちも瞬間落ち着き少しだけ申し訳なさそうに眉を下げながら呟くと視線を落とし。しかし急に頬から離れていった手に少々驚き顔を上げると何故かこちらから視線を外した相手が目に入り。自分も大概だが相手も中々考えていることが分かりにくい、そんなことを考えながらその横顔をまじまじと見つめると緩く首をかしげ。「…冷やしたり、とかは良いんだけど…シンお兄さんこそ、どうかしたの?」相手の不審な様子に心配というよりも不思議がっているような、そんな面持ちで尋ねるともしかして自身との誘拐から含めたこの一件で相手も相手で疲弊しているのでは、などと推測し。労うのも可笑しなものだし、それ以外に何かないだろうか。そう考えた末膝だちになりながら徐に相手に手を伸ばすとぽす、と相手の頭に手を乗せ「…シンお兄さん、疲れた?」と小さな声で尋ねつつその頭をそっと撫でてみて。)

  • No.79 by 高野 晋  2013-07-28 17:57:34 


__ 否、
( 冷やさなくても大丈夫だと言う言葉に安心した後どうかしたのか、と問われては目を逸らしたまま一言で否定した。しかし余り不審な態度を取っていれば彼女は敏感だから何かしら気が付いて気を使い出すかもしれない。すぐに相手の方を向きなんでもない事を証明しようとすれば相手の小さな手で頭を撫でられた。なんて優しい子なんだろうか、一瞬驚いて目を丸くしたがすぐに目を閉じればいつの間にか彼女の華奢な腰に手を回し強引に抱き寄せていた。か細い身体を抱き締め顔が見られぬよう肩に顔を埋める。 「 __ 嗚呼、少し疲れた 」 彼女の言う通り復讐の事を考え過ぎて、人を恨みすぎて疲れていたのかも知れない。まだ子供な相手に触れたいだなんて、これじゃ本物のロリコンだ。でも今はそう、ロリコンと罵倒されようが構わない。もう少しだけ、もう少しだけ人の暖かみを感じていたい。「 怒らね-から、嫌なら突き飛ばせ 」 肩に顔を埋めたまま小さく息を吐くよう呟いた。そしてゆっくり目を閉じる。突き飛ばされないならこのまま寝てしまいそうだ。そういえば最近眠っていない、しかしここで眠れば手錠も何もはめてない彼女は逃げてしまうかもしれない。少し少し本の少しだけ、逃げてくれていい、なんて思ってしまった。 )

  • No.80 by 逢坂 螢  2013-07-28 19:56:01 

ッ、…ーー!
(やはり撫でたのはまずかったか、目を見開きこちらを見つめる相手にそう後悔しかけたその時。腰に回った腕に強く引き寄せられ気づく頃には相手の腕の中に収められていて、さすがにそれには驚いたのか目を見開きながら息を呑むと暫しその体勢のまま固まってしまい。しかし続いて伝えられた相手の言葉に強張った体の力を抜くと片手は相手の背中に、もう片手は相手の頭に添えて。「…別に、嫌じゃないよ。」一言だけそう伝えるとぎゅ、と相手に抱き付きながらぽんぽんとその頭を慰めるように優しく撫でて。自分でもどうしてこうしているのか分からない、相手は誘拐犯で自分は人質。親しく話はしてもある程度の距離感を保っていようと初めは思っていたはずなのにいつの間にか相手が酷く大切な存在、それこそ両親にも代わるほど重要な存在のように思えてきてしまって。今の自分の生活を支えているということでそう勘違いしても仕方ない、そう頭で認識しかけるもそれも何だか違う。どうしてこんな風に思ってしまうのかと暫くもやもや考え、しかし分からないものは仕方ないと考えることを止めると肩に埋まる相手の頭にすり、と軽く頬を寄せ。今なら逃げられる、そんなことを考えることもないまま相手の体に身を寄せると「…シンお兄さん、眠いの?」とこちらも今日一日の疲労から少し瞼が重いのを感じながら尋ねて。)

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