陂 奩 2013-07-04 17:47:30 |
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( 蹄 奩 )
..そっか、なら、さ。これ見せれるかな。(ふと取り出したのは、便箋に入った、一つの文面と、こいつに当てた手紙。うまく纏まらなかったから、渡して欲しくない、とか照れながら言ってたのを、昨日の電話で聞いた。ふと、小さく溜め息を吐き出して、写真を机に置く。「先生から、月菜に当てた、手紙。先生の言ってた嘘の理由、お前をどう思ってるか、書かれてるよ。」ぽふ、と頭を撫でて、己は病室から出た。それは、彼なりの気遣い。あいつには、諦めて欲しくない。幸せになるべき存在だから、俺は、あいつの初恋を、こんな嘘で終わらせたくないんだ。)
( 蹄 奩 )
...。(お見合いは明日に迫っていた。己のベットに座りつつ、ふと昨日、夜中に天体観測をしていたあいつに渡した手紙を思い出した。嗚呼、恥ずかしい。こんな物渡したって、仕方ないのに。何度も書き直して出来た便面は、あいつへの思いに溢れていて、なんだか恥ずかしくなった。きっといつか、別れてしまう時に、もう会えなくなるあいつに、渡そうと思った手紙。己の嘘と、過去を綴った。だからと言って、許して貰おうなんて思わない。只、伝えたかった。一時的な幸せを、ありがとうと。)
( うははー、大人ですからねィ←
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