陂 奩 2013-07-04 17:47:30 |
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( 一 享也 )
..っ、(目が覚めた。何この状況。沢山の機械に繋がっていて、気持ちが悪い。近くにいた医師に有無言わさず抜いてくださいと頼んだ。おどおどしながら呼吸器を抜いて、点滴を抜く。胸が痛いのはいつもだから平気。あの先生も居ないし、平気だろう。廊下にでると、医師が口煩く戻れと言った。煩い、俺には残された時間がないんだ。もう、時間が。そのまま廊下を歩いていたら、其処にはしゃがみこむ月菜の姿、あれ、二人は結ばれたんだろ、あの馬鹿保健医は?ふと彼女の元にかがむと、口を開いた。「どうした?痛いのか?ほら、俺に寄りかかって、」相手をゆっくりと己に押すと、背中をさする、丁度、善がいた場所には己の鞄がある。震える手を落ち着かせて、中身を開く。此処に、月菜の薬がある。多目に処方してもらったから、ただ貰っただけ、だけど。ゆっくりと天然水を取り出して、薬を彼女に握らせる。ただ震える心臓に、落ち着けと念じた。)
( ふふ、有難う御座いますね← )
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