花宮真 2013-06-16 20:22:16 |
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黒子サン〉
あ、ボクは…えっと…桜井、良といいます。…スイマセン、ボクこんな見てくれだから人間が近づいてくれない代わりに結構妖怪サン達が宴会だとか開きに来てくれていて…その、スイマセン。
(相手の警戒心が解けたことに安堵したのも束の間、ついさっきまで樹の精霊だった自分などに名前などあるはずもなく暫くどもってから最期の自殺者の少女「桜井良子」の名から自らの名前をつけて。烏天狗は度々見るものの年中咲き乱れる自分に集まる妖怪たちの中から相手は思い出せず「あぁああスイマセン!ただの言い訳です、覚えていないだなんてスイマセン!」とペコペコ頭を下げ始めればこんな自分を相手にどう思われるだろうと酷く不安そうな表情になってしまって。)
今吉サン〉
…?あ、えっと…もしかして彼女の声、ですかね?彼女、桜井良子さんといってボクのお世話を度々してくださっていた方なんですよ。
(相手の言う声に心当たりがなく暫し首を傾げながら考え込むときっと自分が聞いていなかっただけで自殺者の彼女が何か言っていたんだろうと解釈し。それからその彼女について嬉しそうに、しかし何処か悲しげな想いを滲ませながら語り始めると慈しむような目でぶら下がった彼女の遺体を見つめて。)
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