橘 玲 2013-04-29 11:54:50 |
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ははっ、(苛立ってはいるが流石にそんな理由で怒鳴ることは出来ず生徒たちに合わせ笑っていれば何処からか自分を呼ぶ声が.生徒たちの話に耳を傾け乍辺りを見渡せば先ほどの勉強熱心な彼女が立っている.この状況からどう教科書を返そうか、このままの状態で彼女の元へ行っては迷惑ではないか、など様々な考えがよぎりなかなか行動する事が出来ず困った表情で笑えば/)
(人混みの中己が何処にいるかさえも分からずシドロモドロしながら 先生!!... と力いっぱいの大声で叫んでみるも周りの声で声が届かず わっ..!? 誰かの足に己の足が絡まり転けてしまい足からは血が出るも気にせずに立ち上がればピョンと己の足が痛いのも構わずジャンプして 先生!! と手を降りながら必死に叫び/
大丈夫か!?(彼女を目で追っているとどうやら転けてしまったようでうさぎのように必死に飛び跳ねる彼女を見てもっと早く声をかけていれば良かった、などと罪悪感にかられながらも彼女の元へ急ぎ.この際周りの目など関係無い、そう心で思えばさっと相手を抱え保健室へ歩き出し相手に聞こえるかも分からないほどの小さな声で「ごめんな...」と呟き心では教師としてまだまだだな、と自分を責め/)
(己の足が痛いのも構わずジャンプをしていると凄い勢いでくる相手に驚き 怒ってる!?何かしたのかと心の中で心配になりオドオドしていれば え..? 急に己の体が抱えられ気づけば相手の腕にいて、降ろしてください..!! と言わんばかりに目で訴えれば微かに聞こえた相手の声に目を丸くしてキョトンとし/
...少しの間だけ、我慢してな?(相手の視線に気づけば困ったように眉を寄せ乍首を傾げ相手を納得させようとし.やはり迷惑だったか、と思い一応「保健室に連れてくだけだから」と理由を述べればいつもより早足で歩きなるべく早く保健室に着くよう歩いていると廊下にいる生徒たちは注目する訳で.普段はそれほど気にならない周りの視線も今回に至っては何故かものすごく居心地悪く感じ.そんな事もあってかなおさら早く歩き相手の表情など確認する余裕も無くなっていて/)
(相手に抱えられているのがとても恥ずかしく頬を赤く染めるも相手の歩くスピードが速くなり 大丈夫なのか? と己の事より相手を心配すれば 降ろしてください..自分で歩けます。 などと言い訳をするも本当は周りの視線が痛く怖いという恐怖感を己の身が覚え ブルブル震えながらも心配はかけたくなく顔を伏せ/
...歩けるって言ったって痛いだろ?(相手の言葉を聞けば傷を見ながらそう返し.冷静になってみれば彼女は震えている、どうしたんだろうか...?もしかして俺の事が苦手だったとか...?先ほどからの不自然な態度を思い返してみるとそのような考えしか浮かんでこず保健室はこの階段を降りればすぐ.きっと彼女が震えている理由は俺が苦手、という事と周りからの視線の所為だろう.少しでも彼女を安心させようと「大丈夫、何も怖くないから安心しろ」と声をかけた.丁度その時に聞き慣れた授業の始まりのチャイムが鳴った/)
(相手の言葉に納得されられよくよく考えれば自分で歩けないのが目に見えて、ブルブル震えた己の体はチャイムの音と共に少しずつ震えが小さくなっていき、周りの人の姿が無くなれば震えも止まり ごめんなさい..。 相手に迷惑をかけただろうと心の中で反省するもホッとしたのか相手の服をギュッと掴んでいた/
...着いた(保健室に着けばホッとしたように息をつき「失礼しまーす」と一言.しかし中からの返事は無い...という事はもしかして、保険医の先生は外出中か...?そんな嫌な思考を嘘だ、と思いながら保健室へ入ってみれば案の定保険医の先生はいない.どうしたものか...彼女は...と思い腕の中に小さく収まっている彼女を見ると安心した顔で己の服を掴んでいる、その光景を目にし思わず生徒に対する感情とは別の何かが込み上げてきたがそれを隠すように頭を左右に振った.次の授業もある、此処は俺が手っ取り早く手当を済ませお互い授業に戻るか...と考え腕の中に収まる彼女を椅子へと降ろそうとした/)
(気づけば保健室前にいて先生の呼び掛けに返事がない..大丈夫なのか.心配になり今より強く相手の服をギュッと掴めば己の体を降ろそうとする相手に目を合わせ 今はこのままがいい。 と訴えるような目で見つめれば離さないようにしがみつき/
(すいません、落ちます。また夜に来ますね。)
...(降ろそうとするも相手の目を見ると到底降ろすなどという事は出来ずまた抱え直せば相手は軽いといっても流石に己の体力の限界も近いのか彼女を抱えた状態で己が椅子に座り.黙ったままの状況は己としては居心地が悪く「傷は...大丈夫か?」などと話しかけ少しでも静寂に包まれたこの空間から抜け出そうと/)
(/お相手感謝でした!またお待ちしています)
(相手に抱えられたまま スー と息をつけば安心したのか相手の胸にしがみついたまま眠りにつき、ギュッと掴んでいた服は離さずに持っていて 先生...。 怖い夢でも見たのか、まるで助けでも求めるかのような寝言を言えば涙をポロリと流しながら眠っていて/
(あげておきます。)
(/上げていただきありがとうございます
...ん?(返事がない、と不思議に思い顔を覗き込んでみるとどうやら彼女は寝たようだ.まさかそのまま寝られるとは思っておらずどうしようかと視線を宙に泳がせながら悩んでいると助けでも求めるように己を呼ぶ声、涙まで流しいったい彼女には何があったのだろうか?、静かに眠る彼女を片手で抱えながら空いた左手で涙を拭ってやり少しでも安心させようと優しく撫でた/)
(眠っていると微かに頬に感じる相手の温もりを己の身に覚えれば パチ とゆっくり目を覚ましパチパチと目を動かせばまだ寝ぼけているのか手を伸ばし相手の頬を優しく包み込むように手を当てればいつもは見せない フワリ とした優しい微笑みを見せて/
...っ(起きたか、と此方が安堵したのも束の間.突然頬に手を当てられればまるで幼い少年かのように顔を赤く染め、そんな自身の頭の中は真っ白で唯一考えていることといえば彼女はこんなに大胆だったのか、という驚きしかない.それに加え普段は何処か作り笑顔ばかりの彼女が微笑んでいる.思わずその美しい笑みに見惚れてしまえばもうその笑みから目を離すことは出来なくなっていて/)
(未だ寝ぼけており相手の頬に手を当てたままその フワリ とした笑顔は絶やさずに。相手の頬が赤く染まるのを見れば フフ..先生、かわいい..と優しい笑みを浮かべれば相手があんまりに可愛く スキ..。 と微かに聞こえるかわからない小声でつぶやいて/
...はぁ(珍しく余裕の無い表情で相手を見つめれば前髪をかきあげ「こんなに可愛くなりやがって...誘ってんのかコイツは...」と思わず素で呟き.静寂に包まれた保健室では彼女の小さな呟きは聞こえてしまうわけで突然の彼女からの告白に戸惑いながらも教師という立場上自分の素直な気持ちは伝えてはいけない.そんな事は分かっているが「...これだけは許してな?」と返事が返ってくるはずもない質問をし額にキスを落とし/)
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