【指定作品+オリジナル】この大きな街で…

【火山】
……。
(逃げまとう者、魔物に立ち向かう者が奥へと向かう中、腕で二人を支え、鎧を着た男を担ぎ、重量と暑さで汗を流しながら入り口へ向かう女性が居り)

【火山】
>シヴァ
なにアレ…またスゴい女？
(入り口前で縮こまり体育座りをしていると、此方に向かってくる相手を見て目を凝らしそう呟き)

>リリア
……お前、何故こんな場所にいるの？
(三人もの人を一人で担ぎながら歩いて相手と目が合えば、疑うように目を凝らして、子供だと確認しながら訊き)

>シヴァ
っ、アタシは商人だから、ここに来るのも必然じゃない
アンタこそ何なのよ…
(声をかけられると肩をびくつかせて俯くと強気な口調の割には語気が弱々しくなっていて)

>リリア
商人かぁ…、確かにこんな美味い話を聞けば誰でも食らい付くだろうな
…こいつらも、あいつらもだ。…予想以上に手強いみたいでさ。ありつく前に治療費がいるかな？こりゃ
(火山入口付近に三人の怪我人を寝かせれば、まもなく馬車に運ばれて馬車は病院へと向かい。更に傷を負い撤退する者達を見詰めれば、溜め息まじりに呟いて)

(次レス、少し遅れます。)

>シヴァ
―――つまり、アンタも金目当てなのね
あんな怪我したヤツら見て、女なのに怖くないの…？
(運ばれた人が視界に入ると恐怖でごくりと生唾を飲み込み、自分と対照的な佇まいの相手を見て理解できずにいて)

pl/
了解です

>リリア
金目当て？欲の皮突っ張った連中と一緒にしないの。私は野次馬
女なのにって、そりゃ傭兵だもん。魔物や人との衝突なんて慣れっこなんだからさ。
(恐れながらも訊ねてくる相手に顔をしかめながら否定し、にっと笑って達の悪い理由を述べ。驚いている相手とは逆に頭を掻きながら、平然とした口調で)

>シヴァ
――野次馬？何それ、死にそうなの見てもそんなんで火山に来るとか…あったまおかしいんじゃない？
…同じ女でもここまで強くなれるんだね
(相手の単語に俯いていた顔を上げ、信じられないと言いたげにジト目で相手を睨むように悪態をつき。相手がどんな苦労をしてきたのだろうと想像できずに溜め息混じりにそう言葉を漏らし)

>リリア
んじゃ、お前は何のために来たんだ？まさか、子供が命乞いも無しに金を手に入れようとでも言うのかねぇ…。
そだね、血の滲むような鍛練を積めば簡単だ。
(ジト目でみつめる相手に、意地悪な笑みを浮かべて相手の思惑を予測しながら言い。相手の言葉に誇らしく胸を張りながら)

>シヴァ
何よ、それが悪い？…でもアタシはこの入り口にすら踏み込めないから、命乞いなんてしなくていいの
――血!?ぜんっぜん難しいわよっ！
(相手の笑みから顔を逸らすと悪びれる気が欠片もないような調子で言うがそんな自分を嘲笑し、眉間にシワを寄せると立ち上がって相手を指差し)

>リリア
なんだ、じゃあ私と同じ野次馬かな？…しかし、入る事すら恐がるか…情けないねぇ。
あらそう？まあ、何処の娘か知らないけど、民間人には無理な話しか…。
(相手を野次馬だと決めつけながら、嘲笑する相手に頷きながら。難しいと言う相手に頬を指で掻きながら、当然だと言うように)

>シヴァ
――うるっさいわよ！…入れるわよ、ほらほら
馬鹿にしないで、努力なら私だって私なりにしてるんだから
(人に指摘されるのはダメらしく、そう怒鳴ると半ばヤケになり小走りで入り口に踏み込むが足が震え顔も真っ青でいて)

>リリア
努力と言うか、度胸は認めよう。…震えが無ければパーフェクト。それとも武者震い？
(入口に踏み込む相手に感心するも、後々震える相手にクスクス笑いながら。言い訳が出来ぬようにあらかじめ相手が言いそうな言葉を選び、足の震えを指摘し)

>シヴァ
ふんっ商人魂なめんな！…ッあーはっはっ、そうよこれは武者震いってものよ
そんな事より、アンタもこっちにくればぁ？
(相変わらず口は減らないらしく、後ろに反りって大笑いすれば自分に暗示をかけるように言い返し、足の震えの指摘はスルーすると相手を手招きし)

>リリア
商人魂…そりゃ面白い。…ヤケにも見えるけど。
あー、はいはい。ここで犠牲が出ても困るしね。
(クスクスと面白そうに笑いながらヤケだと評して。相手とは違って余裕を見せるような軽い調子で相手の所まで歩き)

>シヴァ
は、はぁ？ヤケだなんて見間違いなんじゃありませんこと？
犠牲って…まるでアタシを足手まといみたいに言うなっ
(面白そうな相手が気に入らずお嬢様のような仕草でワザとらしく首を傾げ、此方まで相手がくると安心しかけたが即座に相手に向かって軽くしばこうとし)

>リリア
……もう一度、同じ事を言ってみな？
だって足手まといだろう？…餓鬼の籠りをする為に来てるんじゃないの。分かるよな？
(強がる相手の発言に、片手を添えて首を曲げて鳴らしながら、一息付けば行きなり剣を手にして、相手の身体を掠めるくらいギリギリの所に降り下ろしながら、目付きや口調、雰囲気を変えて訊ねて)

>ヴィレン
っ――――!?
…わ、分かった。最低限、迷惑かけないように勤める
(絶句し避ける事もできずにその場で目を固く瞑るが、斬りつけられてない事を確認すると涙を堪え唇を噛み締め)

>リリア
…ってのは嘘で。ビビらせるつもりではあったけど、まさか泣き出すとはねぇ…。
ちゃんと私がフォローするから、悪かったから泣かないでよ。
(剣を担ぎ上げた後、雰囲気を戻して。予想以上の反応に笑いを通り越して焦りを覚え、相手の頭を撫でながら謝って)

>シヴァ
――――!??
泣いてなんかないわ！早く行くわよっ…ちょっとだけ頑張ってみるから、ヨロシク
(顔から湯気から出るほど顔を真っ赤にすると吠えるようにそう言い、深く溜め息を落としながら斧を両手で持つと小さな声で軽く会釈し)