.。*+ 。陰陽師家と妖怪一族.。*+ 。【戦闘・恋愛】

いない・・・（人を探し夜道を歩いては戻っていた）

あれは・・・（人影を見つけて早足で近づく）

ウフフフフフフフ……いらっしゃい、ワタクシの元へ、あなた達はもうワタクシの物、ワタクシの下僕、ワタクシの意のままになるのですワ……

（虚空から出現するは美しい白銀に輝く巨大な鎌、現在彼女が所持しているまるで禍々しい黒い鎌と全く同じ形状をしている、それで周囲をなぎ払えば彼女を中心に先程まで何もなかったところ、いや正確には誰にも見えていなかったものが一斉に姿を表すのだ。現れたものは一般的に言うところの「幽霊」それは一様に紫色の人魂に姿を変え、彼女のもとに集う。どこからか取り出した本を開くと彼女の周囲を舞っている霊魂はその中に吸い込まれてしまった

ちがったか・・・（なんだアイツは、死神か？だが、俺には関係ないな。）

・・・（後ろに下がり、白銀の鎌を持つ女の姿を確認する）

……偵察とはな……。
(此方に近付く瞳は禍々しさを放ち好戦的にも見え一瞬、瞳の幾つかを壊し退路を作る事も考えたが陰陽師ならいざ知らず同族とあらば無用な手出しは必要ないと相手を刺激しない様に距離を取り念のため刀に手を添え暗闇から姿を現し)
……お前は何用で此処にいる……
(と警戒しながら問いかけ)

↑フローレンスへ

刹那

……珍しい同じ匂いがする……
(相手の姿を見つめ呟き)

黒縁

・・・同じ威圧（同族のように思い暗闇の中、気を確認をする）

刹那
……昔を、思い出す……
(懐かしい匂いに相手を確認しようとするも目先の人影に集中している為側に寄れず)

フローレンス

……引いてくれるといいが。
(眼前では無数の魂が使役される様子に危機感を覚え此方も戦闘体制に入り刀を構えるが到底太刀打ち出来る様には見えず、僅ながら操る事の出来る水で防御結界を張り攻撃に備える。相手の思惑が人に対してのものだと、退いてくれると期待して)

＞黒縁

ウフフフフッ……みぃーつけたぁあああああ……ワタクシの邪魔をしないというのならばお互い見逃すことにしまショウ、

（無数の瞳が一斉に一つの方向に集中する、白銀の鎌が虚空に消えれば漆黒の鎌を装備する、巨大なそれの重さを感じさせない様子は細身に似合わない凄まじい力があることを匂わせる

フローレンス

そうして貰えると助かる…。
(言葉を聞くと気が抜け深く息を吐き楽観的とも取れる相手の声色に余裕さを感じ同じ妖怪相手でも、この有り様かと今の己に嫌気がさし)
……邪魔はしない…だが、お前の目的はなんだ?
(そう問うと眉間に皺寄せ瞳の古傷を乱暴に擦り)

黒縁

目的？そうですわネぇ、ワタクシ、魔術師ですノ、我ら魔術師は本来学者でありますし、ただいたずらにひたすらに、知識というものを得るために生きている、これもその延長線でしかないのですワァ・・・ウフフフフ……

（そう言うと鎌を背中に戻せばさながら淑女の如くスカートをつまみ一礼する、

フローレンス

魔術師か…好戦的なだけかと思ったが違うんだな。此処等は陰陽師が多いと聞くが……
知識を得る、とは陰陽師に対しても興味があるということか?
(刀を納め、先程纏っていた禍々しい気配を感じさせない相手の一礼に此方も軽く頭を下げ)

黒縁

無論ですワ、ワタクシの使役する魔術とは異なった発祥と形質でありながら詠唱、陣といったような共通性もあるという面白さがありますし、ね？

（口もとで手を隠して小さく笑えば、失礼と一言述べた後、懐から取り出したのは煙管、それに火をつければ紫煙を吸い込み思い出したように一言

そういえば、ワタクシ以外にも海を渡ってきた輩がいるハズですワ、お気をつけて……

フローレンス

成る程、確かに興味深い。今、我は訳あって力も充分に使えない黒龍だが本来の姿であれば此処で手合わせして、お前の陣や詠唱も見てみたいところだ…。
(僅に笑みを溢すと相手の煙に当てられたのか此方も煙管を取り出し火をつけ煙を一口吸い込むと深く息をはき)
……他にも西洋者が来ているのか……なら陰陽師を早く探してけりをつけないとな…。
(今のままでは陰陽師に会う前に伐たれてしまうのではと焦るように呟き)

黒縁

おやおや、血気盛んなことで、しかしワタクシの目的はそれではございませんの、ワタクシに危害を与える場合はそうでもありませんけどね、ウフフフフ…、それではごきげんよう

（一礼すると足元に円形の陣が出現する、幾何学と文字を組み合わせた日本のそれとは全く異なる形状の陣が紫色の光を放ったかと思えば女性の姿は陣の中に飲み込まれていく、転移術式の一つなのだろうか

何があったのだろうか（龍の姿になり遙か上空で様子を見ていた）

フローレンス

やはり凄いな………
…あぁ、またな。
(別れの言葉を紡ぎ、術に目を奪われると相手の姿が完全に消えるまで凝視するように地を見つめて、この力を持てば奴にも太刀打ち出来るだろうかと朧気に考え)