悪魔の飼い方.

…人間界の言葉は難しい……
(貴方の表情から思いが伝わった
と読み取り安堵し
「くすぐったい…」と
逃げるように尻尾動かし

そうだなあ｡…人間の俺でも難しいって思うし｡
(難しいと言いつつもうまく使いこなしている相手の器用さに感心し､手の内からすり抜け様とする尻尾咄嗟に掴んでしまい)

魔界には言葉はないから…
余計に難しい…ゃぁ…んん

(身体ﾋﾞｸﾘ震わせて
涙目で貴方見ては
「優しくって言ったのに…」と
少し拗ねた口調で述べ
貴方から離れてみて

へえ…テレパシーとか？
(興味深そうに問い掛けるも少し力入れた途端甘い声漏らす相手に慌てて手離すも｢御免｡…でもその顔､嫌がってるように見えないよ｡｣と距離取る相手の腕そっと引き寄せては相手の様子に目を細めて)

テレパシー?
(ｷｮﾝﾄﾝ顔で貴方みつめて
"心読み取れる"と呟き
「くすぐったくて…その
なんか身体が熱くなる…」
貴方の腕の中におさまり

ん､そういう事｡…凄いなあ｡
(何と説明すれば良いかと思案するも呟きに2,3度頷いては笑み｡｢気持ち悪い？｣と相手落ち着かせる様にそっと抱き締めたままで､ふと目に入った触覚見ると片手でつん､と触ってみて)

(少し落ちます｡また夕方頃に返しますね｡)

…人間のほうがスゴい。
(首振り貴方じっと見据え
「気持ち悪くはないけど…」
ごにょごにょと言葉濁し
触られる触角を不思議そうに見て

(あげとく

凄い､か｡どうだろうね｡
(不思議そうに首傾げるも言い淀む相手見ては其の侭髪を撫でると｢可愛い反応だったんだけどなあ｡｣と楽しげに笑み)

(すみません､遅くなりました｡､)

奏…、 水浴びをしたい
(いわゆるお風呂のことのようで
貴方の手そっと握り微笑み

水浴び…嗚呼､お風呂か｡
(何事かと瞬きし首傾げるも納得した様に一度頷いては手を握り返すと｢こっち｡着替えはー…､俺のジャージでいい？｣其の侭手を引いて浴室に案内して)

…水浴び、水浴び

(恥じらいの感情がないのか
貴方の目の前で衣服脱ぎ捨て

お…っと｡…人の前で服は脱いじゃ駄目だよ｡
(躊躇無く脱衣し始める相手に慌てて背中向けると｢特に男の前ではね｡｣と付け足して｡)

…男とはなんだ ?

(不思議そうに問いかけては
ドアを恐る恐る開けて
答え聞かぬまま浴室へ入り

俺みたいな奴｡…なんて､
(扉閉まる音に小声で呟くと苦笑するも自室に戻ってはクローゼットから少し小さめの男物ジャージ取り出し脱衣所に置いて｢着替えとタオル置いとくよー｡｣と告げて)

……奏…?
どうやって出せばいい?
水…出ないぞ
(不思議そうにｼｬﾜｰ片手に
ドアを開け貴方をみつめ

…嗚呼､えっと…これをこっち側に回したら出るよ｡
(相手の一糸纏わぬ姿まじまじと見る事もできず視線を逸らすもノズルを指差して｢最初水冷たいから気をつけてね｡｣と付け足して｡)

…はぁい、こうして…うわぁ

(勢いよくノズル回せば
水が噴射し貴方や自分の身体に
大量の水浴びてしまい

っ…冷た､
(腕で顔庇う様に覆うも濡れた衣服に小さく笑って｢…このまま一緒に入っちゃおうか？｣なんて冗談交じりに問い掛けてみて)

…そうしてくれると有難い
どれで身体を洗うかも分からない…
(冗談など通じるわけなく
貴方の濡れた衣服見ては
何度も頷いて