悪魔の飼い方.

…大胆な儀式だな｡吃驚した｡
(相手の囁く様な言葉にふっと目開いては間近にある相手の頬するりと撫でると目を細め｢…血吸うんだっけ｡｣己の首許に触れると首傾け)

…そろそろ頂きたいと思う

(貴方の首元へ舌這わせ
優しく牙を当て
"痛いのは最初だけ"と呟き
牙を刺しゆっくりと血を飲み
貴方の身体へ痛みを越えた快楽を与え

っ…､
(許可を求めるでもなく当たり前の様な吸血に動揺するも僅かな痛みの後訪れる言い楡ぬ快楽に眉を寄せて)

…ふぁ…んんｯ

(久しぶりの生き血に
夢中になり吸血し
満足したのか牙を抜き
傷痕に優しく口付けし傷塞ぎ

(あげておく

…美味しかった？
(急に血液受け渡した為かぐらつく視界にこめかみ辺り抑えるも痛み残らぬ首筋に空いた手遣っては｢直してくれてありがとう｣と柔らかく笑み)

(直して→治して､ですね｡誤字です､)

…うん、絶品 。
時期に飲んだ分の血が
奏の身体で造られるから
貧血にはならないから。
(貴方の胸元に身体預け
無防備に上目使いで
話はじめ

(あげ

それは良かった｡…元々貧血でもないし､そっちの心配はしてないよ｡
(相手の身体抱き留めつつそっと背中撫でては､覗いて来る視線合えば前髪へと口付け落とし)

奏…、翠の心臓動きおかしい…
(貴方からの口付けに
身体が反応し心拍数上がった
ようだが本人は気付かず
不安そうに貴方の手掴み
自らの胸元へと当て

…こういう風になるのは初めて？
(あまりにも無垢な発言と次いで掌に触れる柔らかな感触､少し早い心拍に笑みを浮かべては問い掛けて)

…初めて…このまま 翠死ぬのかな
(さらに速くなる心拍数に
不安そうに俯いて
頬に涙伝わせて

大丈夫､死んだりしないから｡
(不安げな面持ちに不謹慎ながらも愛らしいと小さく笑むと頬伝う涙指先でそっと拭っては｢君はドキドキしてるんだよ｡…と､名前まだ聞いてなかった｡教えてくれる？｣と背の小さい相手覗き込んでは)

…死なない…?奏が云うなら
信用できるな…
(俯いていた顔あげ
無邪気に微笑み
「ｴｸﾚｰﾇ=ﾐﾄﾞﾘｴﾙ 魔界ではこう呼ばれる
けれど 長いから 翠 (ミド)と呼んで?」
と告げては貴方の唇と自身のを重ね

ん､大丈夫｡…俺と住んでたら今よりもっとドキドキするかもよ？
(漸く綻んだ相手の表情に笑み浮かべさらりと述べてみては｢翠｡…わかった｡｣頷くも間髪置かずに重なる唇に相手の後頭部に片手添えると唇数度啄んで)

……ドキドキしても
死なないなら大丈夫。
傍にいたいの…奏の
(積極的な口付けに
少し驚くも嫌とは思わず
尻尾を機敏に動かし

…それは血が欲しいから？
(ゆっくりと唇離すと滑らかな頬指で撫でては首を傾け､視界の端で揺れる尻尾に意識向けると｢触ってもいい？｣と)

…ううん、血のためより
えっと、… 傍に…うーん
一緒にいて心地いいの
(必死に言葉を探しながら
気持ち伝えようと試み
「強く触るのはダメ」と
小さく呟き

…嬉しい｡俺ももっと翠と一緒に居たいと思うよ｡
(何処か必死に見える相手に嬉しげに笑んでは｢わかった､…優しくね｡｣と頷きそっと尻尾の先端掌で包む様触れてみて)