暗闇の中で /〆

ゴメンなさい、朝霧さん
冗談よ
でも可愛いと思ったのはホント
（じっと見つめてから、踵を返して）
えぇ、行きましょ
あまり遅くなるとご家族が心配するわ

露乃ちゃん、遅くなってごめんね。
まだ居てくれてたら一緒に続きから話したいな。

あら、朝霧さん
久しぶりね、心配していたのよ？
あなたにその気があるのなら、またお相手してもらえると嬉しいわ

だって……
いえ、なんでもない

心配してくれてたんだね奴村さん。まだ居てくれて嬉しいよ。是非御相手するね。続きから返しても良い？

？？そっか。

それは心配するわよ
わたしたち、友だちでしょ？
少なくともわたしはそう思っているわ

じゃあ、続きから
お願いね

奴村さん……
そうだね、わたし達友達だもん。
わたしも同じ事を思ってるよ。

うん。下に続きを書いておくね。

～～～～～～

冗談…でもわたしそこまで可愛くないよ、奴村さんの方が可愛い。
(冗談を言われると目を見開いて。露乃の気持ちは嬉しいのだがそんな事は無いと否定すると露乃を褒め返し。微笑むと頷いて。)
うん。早く行こっか、奴村さん

そんなことはないわ
朝霧さんは可愛いわよ？
朝霧さんは自分の魅力に気づいていないだけなのよ
（並んで歩きながら、彼女の顔に熱っぽい視線を注いで）

ううん、可愛くないよ
わたしは奴村さんの方がとても可愛いと本当に思ってるの。
(もう一回否定をするように横に顔を振って。これは嘘では無いことを真剣な様子で伝えようとしていて。)

（彼女の表情を感心したようにマジマジと見つめて
それから、ぷっと吹き出して）
あはは
朝霧さんって、わたしが思っていたよりもずっとガンコなのね
（笑い出すと止まらなくなって
おなかを抱えながら涙目になってくっく、と笑って）

奴村さんなんでそんなに笑ってるの…?
(おなかを抱えながら涙目になって笑う奴村を見ても意味が解らず首を傾げたまま様子を見ていて。)

……うふふ
ゴメンなさいね
朝霧さん、もっと素直で少し悪く言えば流されやすい子だと思っていたから
そのギャップがおかしくて……
（ハンカチで目尻の涙を拭って、ようやく少し落ち着いて）
……こんなに笑ったのはいつ以来かしら
（きっとあの日より後にはなかった、と思いながら優しい表情で彼女を見つめて）

……？？
奴村さんにとってわたしはそんな風に思われてたんだね…
(まだ状況が飲み込めて居ないようで。回りに？マークを浮かばせながら言い。)
ふふっ…いつ以来って…？
(自分も連れられて笑ってしまうと笑いを止めて露乃の言葉に首を傾げて。)

そうね
そう思っていたけれど、少し認識を変えなければいけないみたいね
（きょとんとした表情の彩を見ておかしそうに微笑んで）
……わたし
子どもの頃からずっと、愛想笑いや冷笑以外に笑ったことがないの
（さっきまでとは一変して、冷たい無機質な表情になって）

やっぱり長い間付き合ってると以外な事があるって事も解るよね。
(おかしそうに微笑む相手を見て首を傾げながらも自分の意見を言い。)
そうなんだ…
そう言えば奴村さんの笑ってるところわたしはあんまり見たことないな…。
(今まで露乃がしてきた表情を思い出しながらも確かに見たことないと同意して。)

そうね
これからもっと朝霧さんのこと、たくさん知りたいわ
わたしたちは、まだまだお互いのことを知らなすぎると思うの
（真摯な表情で彩のことを見つめて）
……ありがとう、朝霧さん
あなたにとっては大げさかも知れないけれどおかげでほんの少し、人間らしい感情を取り戻せたような気がするわ
（再び柔和な表情を浮かべて）

うん、私奴村さんの提案良いと思うな…。
(お互いの事を知るのは大切な事だと思うことを述べると真剣そうな表情で。)
どういたしまして。そう言えば両親の事で奴村さんは魔法少女サイトに出会ったんだよね…
(頬に片手を当てて微笑むと話題を変えるような一言を呟き。)

賛同してくれるのね？
それなら具体的にどうするか、提案があるのだけど
聞いてくれるかしら？
（彩の真剣な表情に答えるように、こちらもマジメな顔で見返して）

……その事に関しては
ごめんなさい
いずれ朝霧さんには全部聞いてもらいたい気持ちはあるけれど
今はまだ、心の整理ができていないの
（苦悩を滲ませた沈痛な表情を浮かべて）

…奴村さんはいつも私の話を聞いて助けてくれた恩人…もちろん聞くね。
(こくりと頷くと提案を聞くと言う合図を出して見せて。)

思い出したくない事ってあるよね…
心の整理が出来てからで良いからね？
(安心させる笑みを浮かべながら優しく述べて。)

ありがとう、朝霧さん
来週の週末、３連休あるわよね？
ふたりきりで、どこかに旅行に行かない？
（近所の雑貨屋さんに誘うようにさらっと言って）

わたしの場合は忘れてはいけないこと、だけれどね……
（独り言のように呟いて）
朝霧さんは優しいわね
好きよ
（目を細めて、くすっと小さく微笑んで）

うん…3連休だよね…
もちろんだよ、私奴村さんと二人で旅行に行きたい。
(こくりと頷き予定は無かったはずと確認をすると一緒に行きたいことを述べて。)

そうかな…？
ただ辛い事は私にもあったし…
(自分もいじめられていたりしたため共感が出来る事を口にし。)
もう、着いたよ。シャンプーが売ってる所。