匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……早く乗ってください、置いていきますよ。」
(近寄って来た五条先輩の姿を見て、ヘルメットのシールドを持ち上げる。軽く目を伏せて、バイクから降り─ハンドル部分に右肘を置いた。停まっていても、僅かに脈動しているような気がする愛車のシートを撫でつつ─五条先輩に声を掛ける。五条先輩の返答を待つこと無くヘルメットのシールドを降ろしてヒョイ、と身軽にシートへ跨り、グリップを握り込んでエンジンを吹かした。エンジンが低く唸るような駆動音を立て、真っ白な排気ガスに混じって─呪力が放出されるのをうっすらと感じる。もう一つのヘルメットを五条先輩に向けて放り投げ─早く乗れ、と言わんばかりに急かして。)
五条悟
「ホント?ありがとー。」
(じっとガトーショコラを見つめていると、彼女も察してくれたようで─持って帰るか、と提案してくれた。ニコニコと微笑みながらその提案を受け入れて。)
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