匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……」
(目に見えてはしゃぐ様子に子供か、と思いつつ─バイク取ってきます、と言い残して一旦五条先輩の家を出る。面倒ながら電車を乗り継ぎ、漸く自宅に辿り着いて─駐車場に停めてある自分のバイクを見つけた。中学時代に改造した黒い車体には─自分の名前と同じ、サメと朝日の絵が描いてある。高専に勤務するようになってから分かったことだが─この、自身の愛車は─呪術師の心臓をエンジンに内蔵する1級呪物だったらしい。道理で中学時代、このバイクで呪霊を撥ねて祓えた訳だ─と思いつつ、黒のレザージャケットに袖を通し、フルフェイスのヘルメットを被る。グリップを握り込めば、確かに─心臓の鼓動にも似ているような、エンジンの駆動音が響いた。そのまま五条先輩の家へ再び戻り、降りてくるようメッセージを送って。)
五条悟
「へー、そうなんだ…」
(彼女の言葉を聞き、あまり気の無い生返事を返した。─自分以外が彼女の手作りを食べるのは少々不満だが、仕方無い。彼女には気付かれないよう、少しばかりの恨みを込めた眼差しでガトーショコラをじっと見つめて。)
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