匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……いてえ、っての。…はいはい、わかったわかった。…ごめんって。」
(ポカポカと音を立てそうな程の力で胸を殴られる。なんだか、急に─五条先輩が、思い通りに行かなくて駄々を捏ねる小さな子供に見えてきた。口では泣いていないと言う癖に、自分のデニムジャケットの肩口が─五条先輩の目から零れる水分を吸い込んで重くなっている。拗ねている理由は良く理解できないが、何やらキスがどうの─と言っていた。酔いと眠気で回らぬ頭を回転させて考えた末に、してやればいいのか、と結論を出し、あまり力の入らない頭を何とか持ち上げて─目前の、桜色をした柔らかな唇が動くのを自分のもので軽く塞ぎ。)
五条悟
「…あ、そうだったんだ。」
(彼女の言葉で、何となく合点が行った。─学生時代、妙に視線を感じることがあったが─あれは彼女だったのか。それならば、あの頃から両想いだったという事になる。ごめんね、と謝る彼女に首を横に振り、ニコニコと微笑んで思い切り彼女を抱きしめて。)
「別にいいよ。むしろ嬉しいから大丈夫!」
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