匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……」
(酔って力の入らない手足ではろくに抵抗も出来ないまま、ベッドの上へ押し倒される。普段ならば、全部見透かすように透き通った光を放つ─五条先輩の六眼が、今にも溢れそうな程に潤んで─じっと自分を見つめていた。次いで、何処か切実な響きを持った声が耳に飛び込んでくる。その表情を見ていると、何故か─眼の前のこの存在が、酷く"可哀想なもの"に思えてきた。途端、「…あ、」あんたなんか嫌いだ、と真正面から言ってやるつもりだった言葉は喉の奥につっかえてしまう。ガシガシと乱暴に頭を掻き毟り、眼の前にある─真っ白な髪を半ば掴むようにしてわしわしと撫でた。─自分でも、何故そんなことをしたのか─未だに分からない。気付いたときには五条先輩の身体を抱き寄せ、子供でも宥めるように頭をポンポンと叩いていて。)
「………わるかった、よ。……ないても、いいけど…ふく、よごしたら…なぐるからな。」
五条悟
「うん。…そういえば僕さあ、こんなに写真撮られてたっけ?覚えてないんだけど。」
(再び戻ってきてくれた彼女に機嫌を良くしたものの、やはり写真のことは気になる。─ぼんやり覚えているものもあるが、中には全く身に覚えの無い─組手中に撮られたようなものもあった。彼女にそう問い掛けながら首を傾げて。)
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