匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……さむ…」
(奇妙な浮遊感と、肌を刺すような夜風にぶるり、と小さく身震いして─ぼやけた声で呟く。呻き声と共に微かに開いた視界には、ふわふわとした白い髪に黒い目隠し─五条先輩の姿があった。先程まで七海や家入先輩と飲んでいた筈なのに、何故今、自分は五条先輩と一緒に居るのだろうか─何処か靄がかったような頭で考えるが、納得の行くような答えは出ない。取り敢えず降ろして貰いたい一心で、五条先輩に手を伸ばして声を掛けた。─一方、取り残された七海は乱れた襟を整えて舌打ちを一つ、レモンサワーを一気に呷る。日本酒のグラスを呷る家入はけたけたと笑いながら「…いやー、お前にしては思い切ったな。」と声を掛けた。七海は返事を返す代わりに家入を横目で見つめては「…あれくらいしないと、進展しないでしょう。」ぼそり、と呟いて。)
「………おろせよ、じぶんであるける…から。」
五条悟
「ん、いただきまーす。」
(アルバムを閉じ、ソファの上に置いた後─彼女の後を追うようにしてダイニングテーブルに腰を下ろし、手を合わせてから箸を取る。料理を口に運び、感想を述べる代わりにぱあ、と表情を明るくして。)
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