匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「………は?意味が分からないんですけど。」
(何やら先輩に誤魔化された気がしないでもなく、そうですか、と適当に答えて眉を顰めていると─あろうことか五条先輩は、今度七海と飲みに行く時には自分を誘え、などと口にした。その言葉の意味を脳が理解するより早く、脊髄反射で低い声が出てしまう。仲の良い同期と二人で飲みたいのに、どうして─わざわざ嫌いな先輩を誘わなくてはいけないのか。いつものことだが思考回路が理解できず、眉間の皺をいつも以上に深くしながら─五条先輩をジロリ、と見遣って。)
「……嫌ですけど。なんで七海と飲みに行くのに、五条先輩を誘う必要があるんですか?…それに五条先輩、下戸なんですから…来たところで意味無いでしょう。」
五条悟
「勿論!」
(彼女が笑ってくれると、何故だか自分まで楽しくなってくる。─ああ、付き合い初めのカップルの恋愛脳ってこんな感じなんだなあ、と今更なことを思いつつ、彼女が手に持つ袋を見て笑った。彼女の手作りならいくらでも食べられる。家入は死んだ魚のような目で窓の外を見ていて─後で日本酒の詰め合わせを渡そう、と決心し。)
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