匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「………へえ、五条先輩も案外普通なんですね。」
(下らない答えだったら返事も返さない気だったが─ネジは1本か2本程飛んでいるものの、存外普通の回答に拍子抜けしたような感覚を覚える。完成した授業プリントの最終確認をしつつ、画面を覗き込んでくる先輩から携帯をそれとなく遠ざけた。「……伊地知さんへの差し入れですよ。…いつも"面倒な先輩"が、ご迷惑をお掛けしているらしいので。」ふん、と鼻を鳴らして笑い、それなりに良さそうなハーブティーのセットを見繕う。恐縮する伊地知の姿がありありと想像できて、出来るだけ彼が気を遣わないように─ごく簡素な包装を選んだ。ついでに、以前任務で怪我をさせてしまった女性補助監督へのお詫びの品─最近女性に人気らしいクッキーの詰め合わせを注文して。)
五条悟
「はぁ…?さっき、今日はもう任務無いって言ったじゃん。」
(申し訳無さそうに述べる伊地知の言葉に、目隠しの下で眉間に皺が寄った。─思わずドスの利いた声を出しながら、伊地知を威嚇する。ひっ、と小さく悲鳴を上げた彼の顔をじろりと見つめ、長々と溜息を吐き出した後に─「…分かったよ、仕方無いなあ…」と頭を掻きながらも了承する旨を述べて。)
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