匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……眠くなった時に、たまたま俺の肩が家入先輩の目の前にあっただけですよ。」
(先輩が自分の睨みに怯まないのはいつもの事だが、心做しかいつもより声が低い気がする。─まあ恐らくは気の所為だろう、とその違和感を自分の中で一蹴し、授業で使う書類と報告書を別々にホッチキス留めした後、普段のように遠慮無く近寄って来た五条先輩からの問い掛けには─未だ自分の肩で眠る家入先輩に配慮した声量で答えた。自分の声で起こしてはいないか、と肩に乗っている頭にちらりと目を向けるが、家入先輩は時折─辛うじて酒、だの煙草、だのと─単語だけが聞き取れる不明瞭な呟きを漏らすものの、大方は寝入っているらしい。その様子にふと安堵の溜息が漏れて。)
五条悟
「うん、いいよー。」
(ぷくりと頬を膨らませていたが、彼女からの謝罪に一瞬で表情と機嫌が元に戻る─というより、更に上機嫌になった。口ではそう返事をしながらも、彼女から離れる気配は微塵も無く─抱き着いたまま職員室を出て、共有スペースへと歩いていく。─職員室に残された家入は苦々しい表情を浮かべながら「あれは…末期だな、手遅れだ。」と心底疲れ果てたように呟いて。)
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