匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……そこまで言ってません、調子に乗らないでもらえますか。」
(─うっかり感想を零したのが間違いだった。真希の言った通り、調子に乗った様子で告げる先輩を冷めた瞳で見つめた。真希は「だから言ったろーが、甘やかすなってよ。」とやれやれとでも言いたげな様子で先輩の頭から自分の手を引き剥がし、さりげなく自身の肩へ回させる。狗巻も「おかか!!こんぶ!」と眦を吊り上げ、何やら先輩に怒っている様子で─自分に抱き着く力が心做しか強くなった気がする。懐いてくれるのは有り難いが、1年生達の体術訓練の時間が迫ってきていた。「ごめんね、次の授業があるから…。」と声を掛け、二人を自分から引き剥がす。真希は悪ぃな、とあっさりとした調子で言いながら離れ、狗巻は─少しばかり上目遣いで見てきたものの、渋々自分から離れてくれた。そうして2年生達を見送った後、次の授業の準備を始めて。)
五条悟
「……ん…」
(彼女に頭を撫でられる感覚が心地良く、久々に深く寝入っていたが─彼女の声で意識が現実に引き戻される。少しの間は肩に頭を預けたままぼんやりとしていたが、漸く彼女の言葉を理解して─肩から頭を外しては彼女の頭にぽん、と手を置いた。そのままソファから立ち上がり、目隠しを元の位置に戻しながら微笑んで。)
「ありがと、彩莉菜。」
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