匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
通報 |
鮫島旭
「…………絶対に買ってきませんよ。何で無いの、とか抜かしたら本気で殴りますからね?」
(昨日潰していたらしい靴の踵をトン、と整え、扉に手を掛けた直前で─聞こえてきた先輩の声に、額に青筋が浮かんだ。地を這うような低い声でそう言い残し、先輩の家を出て高専へと出勤する。職員室で服を着替え、グラウンドに出ると─「よお、鮫島センセイ。」と楽しげに笑う真希を始めとして、パンダと棘─2年生達が手を振っていた。そうか、今日の1限目は2年生の体術訓練だったな─と今更思い出しつつ、にこりと微笑んで彼女達の元へ歩み寄り、ひらひらと手を振りながら「今日は宜しくね。前に言った課題─真希さんは小手先技術の向上、パンダくんは体重の掛け方、棘くんは─体格を生かした立ち回り方、だったかな。あれの改善は順調?」と問い掛けて。)
五条悟
「ん、僕もだよ。じゃあ…またね、彩莉菜。」
(分かれ道で立ち止まり、彼女が微笑んで頭を下げる。ニコリ、と優しく微笑みながらその頭にぽんと手を置いて─サングラスを外し、空色の瞳を細めた。少し名残惜しいが、手を振って彼女と別れた後─自宅へ戻り、緩みきった表情のままベッドにダイブして顔を埋めて。)
トピック検索 |