一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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〈倉木真澄〉
「……そろそろ出るかい?」
(浅い呼吸を繰り返す五条の世話も、彼と同じようにしてやった後─呼吸が整うのを待ってそう問い掛ける。自身は情事の残り香を流し切り、すっきりしたのでバスルームを出ても構わないのだが─さて、問題は二人が許可してくれるかどうか。じっと様子を窺っていると、少しは落ち着いてきた五条が独占するかのように体を密着させて、ぎゅう、と強く抱き着いてきたかと思えば─「…ん。お風呂出たら、一緒にご飯食べようね。」と何処かぼやけたような発音で呟いて笑いながら、猫が甘えるように頬を擦り寄せてきた。水分を含んでぺたりとした白い髪を優しく撫でながら─はいはい、と返事を返し、軽く身体を抱き締め返す。これで恐らく、五条の了承は取れたのだろうが─彼はどうだろうか。彼の様子を窺い、「…傑も一緒に食べるだろう?」返答など問うまでも無く分かり切っていたが、一応は問い掛けてみた。)
──
〈五条悟〉
「…ん、そうしようぜ。」
(五条は彼女の言葉に頷き、椅子を引いて席を立った。彼女が立ち上がる前に手を差し出し、繋げと言わんばかりに軽く揺らす。)
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