優しい地獄(〆)

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一見さん  2023-12-23 17:33:22 
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  • No.565 by 倉木真澄/五条悟  2024-02-08 18:07:09 


〈倉木真澄〉

「……はは、大人しく待ってて?」
(早くしろ、と言わんばかりの様子で身体を擦り寄せてくる彼の額に─ちゅ、と軽く唇を落とした。すぐに構ってあげるからさ、と嘯きながらも─五条の身体を弄ぶ手は一切止めない。暫くそのままお互いの身体を揺すっていたが、やがて五条がびくり、と一際大きく身体を震わせて絶頂したらしく─脱力して倉木の身体へ凭れ掛かった。だがそれでも、五条は─離さない、と言わんばかりに背中に手を回し、力の入らない手で縋り付く。肩に顔を埋め、浅い呼吸を整えながら「倉木先生…っ、僕だけ…見てて?」と微笑まれた倉木は─肯定も否定もしない笑みのまま、再び五条と唇を重ねた。呼吸ごと喰らうような荒々しいそれにすら、五条の瞳と表情はより一層蕩けていく。その瞳からは、最早普段の─全てを見透かすような澄んだ色は失われ、目前の男への底知れぬ愛おしさが前面に押し出されていた。五条は瞳を細めて楽しげに微笑んだ後、力の入らない両脚を伸ばしては倉木の腰をきつく抱き留めてくる。─まるで、目前の─自身に堕ち切ったメスにしか興味など無い、といった風体で、倉木は彼には一瞥すらくれぬまま─尚も五条を抱き続けた。五条は度を越した快楽を享受して抱かれ続ける最中、ちらりと夏油傑の顔を見遣ったかと思えば「…こんなに気持ち良いのに…かわいそ~。」と嘲るように一言漏らし、再び彼からは顔を背けて─見せつけるかのように甘い喘ぎ声を上げながら、倉木の身体を抱き留める。)

──

〈五条悟〉

「……」
(五条は二人からの提案に乗るのは癪だ、とでも言わんばかりの表情を浮かべはしたが─乗り気らしい彼女の様子を見ると、仕方無しに押し黙りながら首を縦に振った。)

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