一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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〈倉木真澄〉
「…脇腹が少し…あまり調子は良くないですね。」
(横たわったベッドの中から顔だけを出し、自身に近寄って来た彼に─痛みを堪えるような苦笑いを浮かべてみせた。そうこうする内に五条も近付いてきて、「は~い、倉木さん。体温測りましょうね~。」と楽しげな様子を隠す気も無さそうな声を掛けてくる。手に持った体温計は無視したまま、五条は美しい顔をずい、と倉木に近付けて来て─こつん、と額を重ねた。熱は無いみたいですね、と笑いながら─離れる時にちゅ、と軽く唇を落としてから五条の顔が離れる。五条は夏油傑にちらり、と目線を向けて軽く目配せをした後─患者服で覆われた倉木の下腹部の─肝心な箇所へと、薄っぺらい患者服越しではあるが、艶めかしい手付きで触れては舌舐めずりをした。赤い舌が肉感的にちらつき、其処へ向けて荒く熱っぽい吐息を吐き出しては─「…"コッチの方"も、ちゃんと診察しないと…ね。」すっかり熱に浮かされた空色の瞳を伴う蕩けた表情で其処をまじまじと見つめて、すん、と匂いを吸い込むように鼻を鳴らしている。その様子を見た倉木は─寝惚けているからなのだろうか─少々キマるのが早いな、と思いつつも特に抵抗する様子を見せることは無く、彼の"診察"を待った。)
──
〈五条悟〉
「……悪ぃかよ。」
(五条は夏油の問い掛けにじろり、と目線だけを向け、渋々と言った様子で答える。家入はげらげらと笑いながら"咲桜がお前のこと、優しくて甘えん坊だってよ"と彼女を指差して五条に告げた。)
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