一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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〈倉木真澄〉
「……相変わらず起きないね、五条くんは。」
(汗で身体にべたりと張り付いたジャケットとシャツを脱ぎ、すっかり脱力している彼の腰を抱きながら─彼をベッドへと半ば引きずり込むようにして─ベッドシーツの上へと引き戻した。片手では彼の頭を労るように撫でつつ、もう片方の手では五条の頬を撫でてやりながら─その呑気極まりない、恐ろしい程に美しい寝顔を一瞥しては─呆れたような声色でぼそり、と呟く。すっかり自身に陥落した彼の身体を引き寄せてやれば、それだけで─彼の熟れた身体は快楽を拾ってびくり、と震えた。倉木はその様子を横目に─情事の後の倦怠感から来る心地好い微睡みに身を任せるが、時折気まぐれに─彼の胸の敏感な箇所を指先で引っ掻いたり転がしたりと好き勝手に弄んでやり、ふと窓の外へ目を向ける。先程まで夕暮れの太陽が沈んでいた空は既に暗くなり始めており、最早夜に差し掛かっているのは明白だった。「…ねえ、夏油くん。まだ疼くんだったら─寝てる僕の身体、好きにしていいよ。」と─眠気から来る甘ったるさの中にも、何処か悪戯心を秘めた声色でそう囁いた後、倉木はゆったりと瞳を伏せ─両脇に二人の身体を抱くようにして、柔らかな微睡みの中へと落ちていく。)
──
〈五条悟〉
「…んな訳ねーだろ、つーか…」
(五条は揶揄う夏油をじろりと睨み─さっき石投げたの傑だろ、と怒りを帯びた声で続ける。家入は自席に腰掛けて手を振り、"お帰りー"とごく軽く声を掛けた。)
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