一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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〈倉木真澄〉
「…あは─でもダメ。俺、ここで降りなきゃ。」
(自身に臀部を擦り寄せ、可愛らしい表情付きで欲しい、と強請る彼のなんとも健気な懇願を、酷く乾いた笑いであっさりと、そして容赦無く断ち切ったかと思えば─返答を求めないまま、彼が自分でナカに突っ込んでいる指以外の刺激を唐突に全て取り上げてしまう。そのまま、今しがたまで存在すら忘れ去られていた小道具のカバンを掴み、ちゃんとズボン履きなよ、と声を掛けながら停車した電車を降りてその駅のホーム─正確には五条が今呑気に眠っているものとは別の、もう一つの豪奢なベッドの上だが─へ戻る直前、彼の耳元で「"続き"してほしかったら…明日。ちゃんと自分で"準備"してきてね?」と笑み混じりに囁き、ベッドの上に腰を下ろした。サイドテーブルに投げ出されている箱から取り出した煙草にカチリ、と火を点け─目前に惜しげも無く晒されている、熟れ切って食べ頃の、極上の身体をまじまじと視姦しながら─普段よりもゆっくりと煙を燻らせる。普段以上に時間を掛けてその煙草を吸い切った後、ふと、口内に残った煙をふう、と彼の臀部へ吹き掛ける。そんな僅かな刺激にすらびくりと震え、貪欲に快楽を得ようとする彼の肉体に目を細めつつも─情事など全く聞こえていないかのように、あどけない表情ですやすやと穏やかに寝入る五条の髪を優しい手付きで撫でながら、快楽をお預けされた彼に─少しばかり普段の様子を取り戻した声で、加虐心を隠そうともしない提案を投げ掛けた。)
「…やる気が出るように誘ってよ。僕がそれで唆られたら─"続き"してあげるからさ。」
──
〈五条悟〉
「……」
(五条は手を握り返してくる彼女に─ふ、と普段なら見せないであろう優しげな微笑みを浮かべた。家入は目を見開きながら"…あいつ、あんな風に笑えるんだな。馬鹿笑いしてるとこしか見たこと無いから知らなかった"と心底驚いたような口調で述べる。)
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