一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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〈倉木真澄〉
「……どうしたの?傑。」
(指を締め付けて物欲しそうに腰を揺らしながら自身の名前を呼ぶ彼の耳元へ顔を寄せ、蜂蜜のように甘い声で返事をしてやると─背中に縋り付く五条の愚図るような泣き声が一層激しくなった。─本気で泣いているんじゃないか、と思う程のそれに思わず心配になり、五条の方へ顔を向けて─頭を優しく撫でながら、額に軽く唇を落としてやる。声は出さずに口の動きだけで待ってて、と囁くと五条は素直に頷き、泣き声が多少治まった。胸を撫で下ろしながら夏油傑の方へ向き直り、小さく首を傾げながら問う。「…欲しくなっちゃった?」何が欲しいか教えてよ、彼の手を自身の胸元へ導いてやりながら─そう問い掛けた。彼からの答えを待つ間も締め付けられている指をぐり、と気まぐれに動かす度に、そんな単調な動きからも快楽を拾った彼の肢体が、玩具のようにびくびくと跳ねるのが滑稽で─何度も何度もそれで弄んでしまう。そうして彼を弄ぶ倉木自身も一切興奮していない、という訳では無いらしく─はあ、と荒々しく吐き出す吐息が興奮に灼け、身を焦がすような熱を持ち始めていた。)
──
〈五条悟〉
「……だ、いじょうぶ…かよ。」
(五条はただでさえ赤い顔を更に赤くし、覆い被さってきた彼女を─出来るだけ触れないようにして上から退かせる。家入は一際げらげらと笑い、"顔赤いぞー、五条"と揶揄った。)
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