一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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〈倉木真澄〉
「…僕もだ。…早く、傑に会いたかったよ。」
(待ちくたびれた、と微笑んで身体を擦り寄せてくる彼の姿を見ていると─確かに、これは─五条の言葉通り、妙に人妻や未亡人といった人種に似た─不健全な色気を纏っているような雰囲気がある。ふ、と普段通りの皮肉っぽい笑みが一瞬だけ唇の端に浮かんで消え、自身を愛おしそうに見つめてくる彼の左手薬指を優しく撫でながら─「…今日、旦那さんは?」と確かめるように耳元で囁く。その間も分厚いカーテンを降ろした全面ガラス張りのバスルームからは、どうやら一人で随分楽しんでいるらしい五条の甘い喘ぎ声が─本当に微かにだが、こちらまで漏れ聞こえてきていた。その声を余所に、夏油傑の返答を待つ間も─彼の腰へそれとなく手を回し、自身の方へ引き寄せながら撫で回す。もう片方の手では彼の頭を優しく撫で、彼からの返答が返って来るのを待っている間、まるで悪戯するかのように─腰を撫でていた手を臀部へするり、と移動させて艶めかしい手付きで誘うように撫でた。)
──
〈五条悟〉
「……まあな。」
(五条達がグラウンドへ来たのに気付いたのだろうか、煙草を吸っていた家入はそちらへ顔を向けて"頑張れよー"と適当極まりない声を掛けた。五条は家入にべ、と舌を出しながらも彼女の言葉に答える。)
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