刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 酸素マスクの補助によって、酸欠になったり呼吸ができなくなったりする事はない筈だった。それでもパニック的に呼吸が乱れてしまえば正常なペースを保つ事は難しい。安定剤が打たれた事で少しずつ、鮮明だった記憶が遠くなり数十分もすれば呼吸は落ち着き眠りに落ちるだろう。---相手の言葉を聞いたサラは『…捜査が思い通りに進まないのはどうしようもないよ、誰も悪くない。』と答える。どれだけ経験豊富なベテラン刑事であっても、捜査が思い通りに進まないというのは往々にしてある事なのだ。今回の件で焦っているのは分かるが、戻って来られなかったのは相手のせいではないと。『分かってる。…けど、署内でもここ数日警部補への風当たりが強かったのは確か。今日で収まれば良いけど…』相手の言葉に同意を示しつつ、署内の空気は良いものでは無かったという事だけは事実として伝えておき。節目の今日を過ぎて、明日から記者も世間の話題も、全て別の所に移れば良いと。 )
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