学生A 2022-01-12 23:44:29 |
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>白野トワ
お待ちしておりました。さあ、奥へどうぞ。
( 茶会の準備を済ませてエントランスホールのソファに座り、本を広げてから永遠とも思えるような時間を越え、居候の少女のものとは違う人間の気配を感じ取ったのと同時に扉が開かれる。小さな人影が見えると思わず口元を綻ばせながら立ち上がり彼女を迎え入れて。そんな住人の態度に呼応するようにひとりでに閉まる扉を離れ、先導するようにリビングへと歩みを進め。二人分の足音だけが廊下に響くなか、ふと彼女の方を見やる。先ほどの小声は兄弟を警戒してのことだろうと推測しつつ、からかうつもりでわざと的外れな質問をして。 )
今日はずいぶんとしおらしいですね。何か気がかりなことでも?
(/場面転換ありがとうございました。いえいえ、むしろ色々とアクションを起こしてくださってとても助かります!どこまで攻めていいものか模索中でして、こちらに対しても何か気になる点がありましたら、いつでもお申し付けください。)
>日谷リン
それは良かった。ではこれで今回の件は貸し借りはなしということで。
( 表面上では笑顔を取り繕いつつ、あくまで好意からではなく借りを返しただけだと強調するのはプライドが成せる技なのか。ともあれこれで彼と行動を共にしていた理由がなくなり、これ以上引っ張るのは無理だと諦めかけたその時。先ほど自分が忘れろと言ったことに対してあっさり身を引いた聞き分けの良さを利用できないかと考え──彼に近づき、その視界を遮る前髪に触れようと手を伸ばし。 )
…ああ、待ちなさい。そのまま動かず、じっとして。
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