>日谷リン なら良かった──あんまり、血とか得意じゃなくてさ。でも、痛いのは私も嫌いだから… ( 少し戸惑ったような声にちらりと後ろに視線を向けつつも足は真っ直ぐ保健室へと。大体、こんな時間に生徒が残っているだけでも何か言われてしまいそうだし、知り合いの傷は放ってはおけないし…見えた保健室の扉に手をかけ、開けながら「そういえば」、 ) ねえ、きみの名前は?