輝咲 2021-04-24 09:30:09 |
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〉あい
ーー……
(このまま、首のボタンを押すのは簡単だ。
しかし、本当にそれで良いのか?
俺は何かを見落としてはいないか?
そして彼女を置いていくことになるのではないか?)
『ただ…帰る道は私一人では探せないから貴方にも手伝ってほしい』
『向こうが先に此方を消す条件を満たしたから…時機に私の意識も消えると思う…』
(ぐるぐると回る思考と疑問が、首のボタンへ指を届かせるのを躊躇する。
しかし……俺は元の世界でやることがある。
その危険があるとはいえ、足踏みするわけにはいかなかった。
そう結論づけて、ボタンに指を伸ばす。)
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