奏歌 翔音 2020-06-11 11:08:38 ID:5762b1903 |
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>250 ー >255
>桜さん[ターナ]&キースさん[ナナさん]
【砂金、疾風、牡石、蘭花組 東門】
「サクラ元気だして……。ワタシもあのロリパパに酷い目に合わされたアルけど、こうしてサクラに会えたからサクラもきっと戻れるヨ!
というかロリパパは誘拐犯ならなくても監禁犯ネ!女の子縛り付けて!あ!もしサクラに酷いことしたらワタシ許さないあるヨ!?」
ターナ[桜さん]に抱きつきながら猫の威嚇のようにナナさん[キースさん]に文句を言い、舌を出してあからさまに嫌悪感を露わにする蘭花に牡石[疾風]はケラケラと笑う。
蒼馬さん[砂金]はナナさん[キースさん]の話を静かに聞き、熟考してから言葉を選んだ。
「そうか。まぁ、こっちの知り合いは回収できたからな。あんたの知り合い……娘だったか?そいつがあの後どうなるかは知らんからな。んで、あんたは何してんだよ。今迄。」
「イッシーの体でご飯食べてただけだよん。」
「聞かなきゃ良かった。」
牡石[疾風]に話しかけた蒼馬さん[砂金]は眉間に皺を寄せて目頭を押える。今回かなり苦労しているその様は子供に振り回される大人そのものだろう。牡石[疾風]が珍しくし気を利かせてターナ[桜さん]が言っていた捜索のための名簿記入を持ってきて「ほらほら、そこの小さなお父さんも書いたんだから君らも書きんしゃいな。」と悪い笑みを浮かべ差し出す。不服そうな顔をしながらも蒼馬さん[砂金]はサラサラと【蒼馬[アオバ]】と読み仮名で偽名を書き、のびている疾風[牡石]の名前は【疾風[ハヤテ]】と書いた。蒼馬さんは有名人ではないから、魔法少女達にバレないように偽名を書けるが疾風は大海原グループという大企業の総会長。偽名は書けないと判断した上でだった。
「やぁSpringGirl!今は君より大きいけど君の信頼なる友人の天才疾風さんで第正解だぞー。はいこれ記入したやつ。」
係員でもないのに盗んできたのか、砂金達が記入した捜索隊の名簿を渡すと牡石[疾風]は笑いかけた。
「因みに僕の予想では犯人はまだ逃げてないと思うよん。捕まってる君の体もね?ただ、そろそろ行動は起こすかもよ。」
そう言いながらさりげなくホテルの方に視線を向けた。
>252 >斑鳩さん達
【恵人[湊さん] 天笠[ルカさん] 東門】
「すまない、今は受け取らせてもらうぞ!他人の持ち物だしな。元に戻ったら必ず返そう!ヒーローは約束を破らないからな!忘れないようにレシートを渡しておこう。」
湊さん[恵人]は素直に受け取ると、代わりにレシートを差し出す。そんな中で今滝さん[真田さん]の案内のおかげでたどり着いた東門で手続きを求められ素直に応じる。周りを見渡していると恵人は見知った姿を見つけて駆け出した。
「お!夢見くんじゃないか!!」
「だ、だれですか!!」
「夢見くんじゃない!?君は誰だ!?」
「会話になってませんよ!!」
夢見さんを探すことを目的にこの捜索に参加した夢見さん[天笠]は知らない人……湊さんの見た目に驚き、体を引く。会話のキャッチボールがしたい天笠に恵人はドッチボールをしてきているせいで2人はギャーギャーともめるように軽い騒ぎになっていた。
>犯人様達
【監禁場所 ターナ[桜さん]】
動けるようになった桜さん[ターナ]は暫く部屋を捜索して、他に出口がないことに気付くものの、諦めはしなかった。
ごめんなさい、大企業の方。私、このまま閉じ込められ続けているのは耐えられないんです。
限界を迎えた桜さん[ターナ]は行動を起こす。
即ち、クローゼットの天井がズレることに気づいた桜さん[ターナ]はスイートルームにあった手のひらサイズの硝子のペン立てと非常灯を持ち、椅子を使ってよじ登り上半身が乗ったところで椅子を蹴り飛ばしてから硝子のそれを窓に投げつけ、大きな音を立てると手早くクローゼットの天井をずらし閉め、非常灯で周りを照らしながら少し奥めいた場所に体を寄せた。
暗い場所は苦手ゆえに非常灯を握りしめ、ズレた天井から見えないように体で灯りを丸め込み、ほんの僅かな隙間から様子を覗き見ていた。
割れたかどうかは分からないが、少なくとも変化には犯人か、もしくは誰かが気づくのではないかと期待して。
____後で損害賠償求められたらなんて言おう。それも含めて顔を青くして助けを待っていた。
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