奏歌 翔音 2020-06-11 11:08:38 ID:5762b1903 |
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>213 >斑鳩さん達[雪音さん達]
「おぉ!威勢も元気もいいな!頼もしい限りだぞ斑鳩くん!他の3人にも着いてきてもらえれば助かるな。おーい!!」
湊さん[恵人]は刹那さんのSAN値チェック等知らぬまま、この現状で正義感に溢れていると勘違いをしてすっかりご満悦に笑う。
身体のコントールが上手くいかない今、またバラバラになって問題が起こる前に集めておきたいという気持ちもあってか湊さん[恵人]は色々と燃えている斑鳩さんを横目に入れ替わっている真田さん達3人を大きな声で呼びかけた。
>214 >犯人さん
「……はい。」
切り落とされたらどうしよう。この前に愛する旦那とみたホラー映画の内容を今更思い出してしまいポロリとまた涙を流す。しかし、上手く行けば手の拘束を解いてくれるかもしれない。それを期待して桜さん[ターナ]は恐る恐る手を出した。
>215 >レーチェルさん
「あやややや!!」
転がっていてレーチェルさんの言葉はあまり耳にしていなかったが、転がっていたら突然黒い蔦のようなものが光の鎖にヒビを入れて消えていく。
……これは魔力?今使えるとしたら。
蘭花が振り返った先には椅子で眠りにつく可愛らしい少女しか居ない。……きっと彼女だ。
「レーチェル……レーチェル!うん、ワタシ覚えた。____絶対に『友達』になるからネ?」
悪趣味な笑いを見せると蘭花は懇親の力を込めて壁に向かって勢いよく転がる。
レーチェルさんのお陰で大きくヒビを入れられた鎖は破壊音を立てて確実に崩れる。2回、3回と繰り返して10数回目にして……強靱な鎖は音を立ててパキン……と見た目よりも静かに蘭花を解放した。
「ふぅー!!!疲れたアル!もう目がグルグルヨ!」
はひーと変な深呼吸をした後蘭花は眠るレーチェルさんを見て仕方が無いなという顔をする。
誰も見ていないのをいい事にサラリと派手なギャルの衣装からチャイナドレスへと変貌する。変身をしてスルリ、と双節棍棒を取り出せばパキンとそれを分けて双節棍にし、深呼吸をして「……破ッ!」と意気込み器用にレーチェルさんに当たらないように双節棍を鎖にバキン、バキンと当てて当てて、当て続ける。壊れる様子のないそれに『どれだけの魔力が込められているあるか!』と泣きそうになった時、「逃すなよ。」という声が聞こえ、素早く、魔力が大きく込められた蹴りが1発、は鎖と鎖の繋ぎ目の1番弱い部分にバキンと大きなヒビを入れる。
すかさず蘭花は「ハァァイッ!」と双節棍を渾身の力で当てれば鎖の1繋ぎがバキンと砕け、本物の鎖のようにジャラジャラと音を立てて地面に落ちた。
「牡石、あんたの言う通りにこいつを迎えに来たぞ。」
「砂金くんはボクを唯一信用してくれる本当にいい人だよぉぅ……。とは言え、あ、アナウンスのお陰だけど。」
「アイヤー。ハヤテがソーマに抱えられてるあるよ?どゆこと?中身違うあれアル?」
「そういう事だ。一先ず出るぞ。」
蒼馬さん[砂金]は説明は後ですると言わんばかりに疾風[牡石]を抱えて裏から出ていく。どうやら裏にいた従業員は上手いこと気絶させたらしく、テントの日陰に座らされる2人の従業員の姿がチラリと見えた。蘭花は変身を解いて2人について行こうとするが「あっ。」と一言声を上げてレーチェルさんの元に戻り、その空間にあった紙にペンでサラサラと自分の電話番号とメールアドレス、LINEを書いて『呉 蘭花!友達になろ!』と〆の文を書き込みレーチェルさんのカバンにそっと入れてからんふふ、と笑った。
蒼馬さん[砂金]が「おい、何してんだ。」と急かすのを頬をふくらませて「アイアイ、分かったあるから!」といいながらも彼女は2人について行って迷子センターから姿を消して行った。
その鎖が解かれたのが見ずに分かるのか分からないのかはナナさん[キースさん]だけだろうが、それなりの魔力が一瞬迷子センターから出たのは魔法を使う人なら分かったかもしれない。
もはやそれは、痕跡にしかならないが。
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