奏歌 翔音 2020-06-11 11:08:38 ID:5762b1903 |
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>179 >モブJKさん
「!」
聞こえた品性を感じられない会話から過ぎったのは砂金にとって守るもの……雪音さんの存在。
まさか?あいつも居るのか?
すぐにでも向かおうと思ったが足を1度止める。この姿、蒼馬さんの体で探して見つけたとしても、雪音さんからすれば「初めまして」か「随分前にいた人」程度の存在かもしれない。
考えこむ蒼馬さん(砂金)に疾風(牡石)がよそよそしく話しかける。
「あ、い、砂金くん。……行くなら行こう?ぼぼぼ、僕は役に立たないですけど!ど!……こ、これでも長生きしてるし、経験は豊富なので……。後悔する前に、さ、探してみません?」
「牡石。……いや、何考えてるがバレてるとかは今はいい。でもあんた知らんだろ。俺の探してるやつ。」
「ききき、記録者ですから……!その、会ってなくても情報があるというか!知ってるんですごめんなさい変態じゃないですし悪用とかしてないですうぅ!
でもでも、どの辺にいるのか……ははは、疾風さんの体のおかげか何となく分かるというか……。これが多分疾風さんの天才の感覚なんだと思うんですけど、いい、行きません?」
「……分かった。あんたは俺が抱える。案内してくれ。直感でいい。」
「かかえる!?抱えるだなんてそんなそんなそんな優しい事を!?いい砂金くんはなんて事いいだアビャー!」
「おいしっかりしろ。あんたがしっかりしてなきゃこっちも困る。」
「しししし、心配されてるぅ……。グスッ、ボク、ボク頑張りますよぉぉ……。」
蒼馬さん(砂金)は軽々と疾風(牡石)を子供のように抱えると疾風のサヴァンの能力……つまりは知識から推測される直感。それを牡石は何とか言葉にしながら蒼馬さん(砂金)は雪音さんの元へ向かった。
>刹那さん達
「せんせーい!!ねぇさーん!?」
様々な事情が混ざる中刹那さん達に聞きなれない声だが聞き覚えのある呼び方と行動をする人間が見える。
黒い服を着た湊さん(恵人)は良くも悪くも常識に囚われた人間だった。
湊さんの携帯を使って連絡すればいいのにそれもせずバカ真面目に店員さん等に聞き込みしながら一緒にいたはずの天笠とここの招待券をくれた姉、疾風を一生懸命に探していた。
その中で、天笠らしき姿(中身はルカさんだが)を見たと聞き、反対から反対迄全力で走って刹那さん達の近くまで来ていた。
天笠(ルカさん)達の居たメリーゴーランドは思いっきり通り過ぎて行くあたり猪突猛進としか言いようがないが。
「せんせいー!?ねぇさぁーん!」
周りを見たわしながら声を上げるその姿は恵人そのものだろう。
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