秘密の花園＊別室__GL、無登録

>楓

あのあざとさは凄いなって思う。紗枝姉さんはどんな感じかなあ…、（ 自分の何倍も喋ってくれる彼女を思い浮かべては空いている手を顎に添えながら素直な感想をぽつりと落とし。慕っているもう一人の女性の名を口にしながら、そもそもパジャマの発想が少ない故に想像ができないのか、不思議そうに呟きながらもパジャマパーティーというものを楽しみにしているうちの一人なのだろう、どことなく普段よりも楽し気な雰囲気を醸し出し。横目に相手の演技をみてはそれも可笑しくてくすくすと笑っているうちに服屋へと辿り着けば“…こんなところに服屋があったのか”と素直な感心した気持ちを抱くも口にしたところで説教が始まるに決まっていると思えば口に出すことは無く。入ろうとの言葉で我に返れば相手に視線を向けたのと同時に相手が手へと視線を落としていることに気付き、にやりと口角をあげ意地悪そうに笑えば「駄目だよ、デートだから。離さない。」ぎゅ、と手を握り直しながら断言してしまうと相手の手を引いて服屋の中へと入っては、物珍しそうに周囲へと視線を向けて ）へえ…服屋さんってこんな感じなのか。