主 2020-04-02 19:17:07 |
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>エリカ
勿論、コイツを設置可能な霊脈が露出した土地は魔術師にとって重要な土地。取り合いが発生する可能性は非常に高い(霊地の殆どがお抱え魔術師を持つ貴族によって接収され、残った場所は有志によって買い取られ、学院になっている。そんな中で自然に発生した場所など、野に下った魔術師にとっては垂涎の代物。法的措置を以てしての取り合いなんて事は当然起きず、その多くが殺し合いに発展するのが当たり前だ)だが、そんな争いに君を巻き込むのはこちらとしても不本意だ。だからこそ、コイツは通常では接続不能な程細い霊脈でも接続できるよう改造を施してある(霊脈自体はこの世界全体に広がっている。だが、細さによっては並の魔術師ではまともに扱うことすら難しい。それをなんとかして繋げられるようにしたのだ)これなら君の工房内でも使えるはずだ。
>剣崎
彼女はこの屋敷にあったオーク材のタンスに取り憑いていたんだが、どうも前の住人と反りが合わなかったようでね。タンスごと地下に封じられていて、私が見つけた時には死にかけていたが色々あって悪態を吐ける程には回復したという訳だ…まぁ、君に敵意を向けていたというよりは勝手に他人を家に上げた私に対して怒っているから君は気にせず客として振る舞うと良い。彼女もその方が動きやすいだろうしね(壁をすり抜けていった彼女を見て、軽く昔話をしていれば向こうが助言を求めてきた)…うーむ…私は戦闘のプロでは無いが、君の純粋な戦闘能力はここら辺を巡回する連中を相手取るには十分すぎる。とはいえこの回答で君が納得しないのは判っている。その刀…≪神威≫と言ったか、銀霊との戦闘で君が見せたあの魔導刃にも似た剣戟は確かに魔術的な力が働いている(彼女を工房に招いたのもそこにある。彼女にとっても自分が発現させたあの力の正体を知りたいのだろうと勝手に推測する)…しかし、君のそれを私の、いや、この国の魔術基盤を元に考察するのは愚の骨頂だ。君のそれは明らかに君の生まれ育った土地、極東に関係する物だ。だが、私の手元には極東の魔術に関する書籍は少ない、というかほぼ皆無だ。だが、そういった書物の保存場所にアテが無い訳ではない。研究に必要な資材が無いからといって研究を止めるのは私のポリシーに反する。君とその≪神威≫については出来る限り調べるつもりだ(彼女と彼女の持つ刀に関しては未知の部分が多い。いずれは彼女自身に剣を振るってもらうが、今はまず下調べだ。東洋の魔術に関する知識が薄い事を謝罪しつつ話を続ける)それと…君はこの国の文字が読み書き出来るか?出来ないのであればシルキーに頼ると良い。彼女はああ見えて世話焼きだし…『客室とお風呂のご用意が出来ました』(この国での常識を覚えるにはまず語学からだと考え、シルキーに教師役を頼もうと思ったその時、見計らったかのようにシルキーが現れる。どうやら客室の掃除が終わったらしい。シルキーは剣崎を見て先程とは違う悲しげな表情を浮かべ)『剣崎様。そのお召し物と傷ではではお体に障ります。服はこちらで用意している物にお着替え下さい。傷の方はジョセフ様の作った軟膏をご用意しております』…待ってくれシルキー。いくら何でもパナケアは…『使わなければ意味がありません』それはそうだが…判った。好きにしろ『…どうも』(一通りのやり取りが交わされ、シルキーに軍配が上がる。舌戦に勝利したシルキーは少しだけ得意げになりながらも剣崎を急かして風呂にいれさせようとし、ジョセフはその光景をただただ見ているだけだった
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