AB型 2019-08-08 01:31:39 |
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>>2709 晃太
(彼が頷いてくれたのを確認すると微笑んで彼の頭を撫でてやり男と共に先程のソファへ移動する。自分たちは並んで座って男は向かいのソファに座り早速本題を切り出して来て。『で、なんで俺が此処に居るって分かったんだ?』「テレビの街頭インタビューを見ました。…晃太の…、彼の声がしたのですぐに分かったんです。…貴方自身は今何処にいるんですか?」『…本体ってこと?本体なら家で寝てるよ。無職だし。』「…だから貴方が代わりに?」『そういうこと。ひとまず俺がオーディションで合格して本体に戻る。そしたら職も手に入るし夢も勝ち取れるし最高じゃん?』「…でもそれは貴方自身の声じゃない。それにいくら声が良くても声優は声が良ければなれる仕事じゃないはずです。毎日練習して努力して色んな積み重ねがあってなれるものじゃないんですか。貴方もそれをしてきたはずなのに今こんな真似をしたら自分の頑張りを裏切ることになる。盗んだ声で万が一声優になれたとして、本当に貴方の無念は晴らせるんですか?」『でも、でも!俺は、このオーディションに掛けたい。あんたの声を奪ってでも…』男は明らかに揺らいでいたが彼を見ると目を鋭くして。「…オーディションに不合格だったら彼の声を返して頂けますか?」『はッ…不合格なわけないだろ?こんないい声なんだから。…まあ万が一不合格だったら返してやるよ。』彼の声で下品に笑う男に、彼の声を汚されているようで胸の奥が黒く染まる感覚になるも努めて冷静さを保つ。幸いオーディション結果は本日中の午後には出るため不合格であれば彼の声は返して貰える。一種の掛けだが自分には確信が持てた。でも彼の声だ。彼の意思が大事なため彼の方を見ると片手を握り反応を窺って)
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