AB型 2019-08-08 01:31:39 |
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>>2706 晃太
…っ……俺は平気。晃太も大丈夫か?
(彼の手を軽く引いたつもりだが此方に倒れてくる彼に驚いて押し倒される形になればその衝撃に目を瞑る。薄っすらと目を開くと近くに彼の綺麗な顔がありトクンと鼓動が跳ね上がってやや頬を染めるも彼が上から退いたことで我に返って。怪我の心配するように髪や体に触れられるとただ触れられているだけなのに鼓動が早まって、彼が咄嗟に頭を庇ってくれたことなんかを思い出すとイケメンの彼に一人惚れ直す。また一人考えに耽りそうになれば小さく首を横に振って伏目がちに平気と告げると彼も大丈夫だったかと顔を上げて尋ね。よしよしと頭を撫でてやっていれば入り口からあの男が入ってくるのが見えて。「…来た、テレビで見た男だ。」男はきょろきょろとしておりエレベーターを探している様子、声を潜めて不自然なく呟くと男と接触するために彼の手を引いて立ち上がり男の元へ。「ちょっとすみません…、あの…」『……お前は声の主!か、返さないぞ!俺はこの声で夢を掴んで名声を勝ち取るだ!』「落ち着いてください。何も無理矢理捕まえて急に返せって話じゃありませんから。貴方の話も聞きます。貴方がどうしたいのか、まだオーディションまでは時間がありますしあちらのソファに座って少し話しませんか?」『…声、取り返さないのか?』「……すぐにはしないってことです。」本当は愛しい彼の声、誰かのものになるなんて一秒だって許せない。こんな男に彼の声なんて不釣り合いだ。でも無理矢理奪い返したところで後味が悪いだけだし解決にはならない。何より優しい彼はきっとそれを望まない。まずは男に寄り添うことから。『…分かった。』男がしぶりながらも頷くのを見ると、有難う御座います。と微笑んでお礼を言い、隣にいる彼を見て“これで良いんだよな?”と声には出さず視線を送り)
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