花晴れ

ある意味凄いよね～。絶対自分がモテてることも気付いてないよ。…でも想い続けるんでしょ？
(貴方の顔を覗きこむように言うと微笑んで)

ほんと…小さい時から知ってたけどあそこまでとは思わなかった。──当たり前でしょ、晴のことずっと好きだったし
(腕を組みながら少し眉間にシワを寄せチラッと視線を合わせ頷き)

まぁ気付かせる方法あるっちゃあるけどね。
(貴方の返事を聞き安心し、やる？と悪戯っぽく微笑み)

え、何それ？そんな方法あるの？
(一茶の悪戯っぽく笑う様子に不思議そうに首傾げ)

気になるんだ…。

あのね、まず、俺が愛莉のこと好きかもしれないって晴に軽く言っとく。それから、俺が愛莉に色々誘ったり、スキンシップするから殴らないでね。
で、愛莉はさ、出きるだけ俺の誘いに応じて？
晴から俺が好きなのかどうか聞かれるだろうから、はぐらかしてほしいんだよね。
愛莉からしたら不安かもしれないけど、大丈夫だよ、上手くいく。
(策を気にした貴方に意外さを感じ、それだけ辛いのだと察すると丁寧に説明したのち、自信ありげに微笑んで)

ねえ…ほんとにそれで晴は気付くわけ？──まあ、でも何もやらないよりはマシかもね。
(彼の提案に疑いの眼差しを向けるも、自信ありげな表情に内心信じてみようと思いその提案に乗ることにして)

じゃあそういうことで。殴らないでね、ここ重要。
(乗ったことに安心しつつ、晴達が戻ってくる姿を上から見れば最後に念を押すように言い)

そんなに念押さなくても分かってるから。あ、でも調子に乗りすぎてたら晴達の知らないところで殴るかも。
(頷きながらも当然の如くサラリと述べ)

えっ…こわっ。
(晴達が戻ってきたため小声で呟き)

すまない。待たせた。
とりあえず、文化祭のことは考えておいてくれ。

(戻ってくるなり詫びを入れるといつも通り寄付金等の業務連絡を話だし)

……。
(小声で呟く一茶にチラッと視線を向け)

─────以上だ。では、何も無ければ会議を終了する。
(業務連絡を終えると、何もないだろうと思いつつ全員を見て確認をして)

お疲れ様。
愛莉、このあと暇？
(自分は何もないため会議の終了とともに貴方を見て)

一茶、おつかれさま。…特に予定はないけど？
(サロンを出ようとすれば一茶に話しかけられ躊躇うことなく首傾げて)

じゃあさ、服買いに行くの付き合ってくれない？
(後ろから貴方を追うように近付いていき)

…あっ……。
(サロンを出ていこうとした貴方に声をかけようとするも一茶の発言に言葉を飲み込み、二人の会話に聞き耳をたて)

──別にいいけど…。どこまで行くの？
(彼の誘いに頷きながらもサロンを出れば隣を歩きながら問いかけ)

愛莉の庭にでも行こうかな。ほんとに買い物行っていい？
(貴方が所有するビル一帯を目指そうと思いつつ外に出ると車に乗り)

別にいいけど。──ねえ、ほんとにこんなので晴気付くわけ？
(同じく車に乗り込めば晴のことが気になるのか問いかけ)

大丈夫だよ、晴は単純だから。
────そういえばさ、喧嘩の原因ってやっぱり晴のせい？
(微笑んで返答するなり携帯が鳴れば晴からのメールを確認し返事を打ち)