《ほら、来たぞ。君の新しい友人が描く、 《理想の世界》が》 (蘇芳の自転車に積まれた白紙の紙芝居に 色が溢れ、人が描かれ、背景が描かれ、 完成してゆく) 「…本当に、蘇芳らしいね。一体何が 変わったのかね?」 (シラベは苦笑を浮かべながら聞く) 《はは、あの頃よりは随分と丸くなったよ。 今はあの街に【カナタ】も居ることだし…》