主 2018-09-07 16:46:13 |
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>亜妻
あ?
( 茶を啜りながら団子を手にし、さて食ってやろうというところで掛けられたのは気楽そうな声だった。まだ誰とも分からぬまま眉間に皺を寄せて顔を上げると、敵方とも言える一派の姿に小さく舌を打って。 )
…うっせえのを振り切ったらまたうっせえのがよ…、
( 不満を漏らすようにそう口にし、団子を一口飲み込めばため息を吐く。何度か顔も合わせ刀を交じり合わせたことだってある敵方と言えど、別に斬りかかるわけでもないのは心情と気が乗らないなんて理由のせいで。 )
>和泉
( ガミガミ面倒なヤツに見つかった。彼女を見てまず思ったのはそんな悪態で、見るからに面倒臭いものを見るような目で相手方を見つめると、場所が悪かったかと頭をかいて。さてどうしたものだろう。逃げ出してもいいが正直今は動きたくないし、見回りを押し付けた隊士に見つからぬとも限らない。かと言ってこのままだとうるさそうだ。 )
…おー、困ったもんだ。
( と、ふと片手に持つ団子を見てピンときた。この口うるさい奴と罪の共有をして共犯にしてしまえばいいのだ。思い立ったが吉日、素早くその串を相手の口の中に突っ込めば、餡のかかったそれを押し込んで満足げに笑い、「同罪」なんて言ってみせて。 )
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